第46話 錬金術
あれから一旦ログアウトして、ご飯やらの諸々を終わらせて再度ログインしてから私は迷宮の外に出て錬金術の素材を見つけようかなと思っていた。
そう考えながら私は、外に出て少し歩いてみて足元にある草を気まぐれで鑑定してみるとまぁ当たり前だけど名前が付いていた。
名称 アルバ草
分類 素材(植物)
品質 屑
説明 微量ながら体力を回復する効能がある
へぇかなり微妙ですけど効果アリですから採取しておきましょうかね。それからアルバ草をいくつか採取していたら新たなスキルを習得した。
《新たにスキル<採取Lv1>を習得しました》
新たなスキルは、採取ですかまぁ効果としては採取にたいしての成功確率の上昇ですね。
私が今採取したようなアルバ草は、結構簡単に採取できるけれどもしかしたらかなり慎重に採取しないといけないのもあるのかもしれませんね。
それからアルバ草を採取してから迷宮に帰って今採取したのを錬金術で加工できないか試してみる。
先ず水を入れて、その後にアルバ草を入れてそれから火を付けて混ぜるだけと言う結構簡単に作れるから今の私でも問題なく作れた。
名称 体力微回復薬
分類 薬品(回復)
品質 屑
説明 素材の品質などが悪く体力の回復量が通常より劣る
なんか結構しょげることが書かれてましたね。まぁ初心者ですから仕方ないですけどねぇそれにしても錬金術...結構奥が深そうですね。
それから暫くたってアルバ草で作った体力回復役をどうしようかと悩んでいたが直ぐにいい案が浮かんだ。それは町に売るということだ。
まぁ私自身が、指名手配されているから直接売るのは避けたいところですが下水道街の人間を一人攫って半死鬼にしてしまえば立派な手駒の完成ですからね。
そうと決まれば直ぐに実行と言うことで、夜まで待って町にこの前の方法で侵入して、夜下水道街の連中も寝静まった事を確認して一人攫って町の外まで運んでいく。
この際に口に適当な布を入れて静かにさせて町の外まで運び出してから半死鬼に変えるべく吸血と感染を発動させた。
《スキル<感染Lv1>がレジストされました》
うん新しいシステム音声それにレジスト?抵抗されたっていう事かそれなら抵抗されなくなるまで感染を発動させ続ければ良い
んーんうー
そんな叫び声にもならない声を無視しながら再度吸血と感染を発動させる。それに長身美女が首元に嚙みつくんだこの人もうれしいだろう
《種族<人間>が<半死鬼>に変化しました》
《スキル<感染Lv1>が<感染Lv2>に上昇しました》
「聞こえるか手駒よ」
「はっ聞こえております主よ」
そう元気を感じさせない返事をしたのは、髭と髪が伸びきって瘦せこけた人間だった。まぁあんな環境にいたら身だしなみを整えることなんて事しないのも無理はないか
「お前この体力回復薬を売ったらどの位の儲けになる」
「これですかウーン...
品質が悪いですがちゃんと薬としての効果はありそうですから1本50リラと言ったところでしょうか?」
リラ?この世界での貨幣か?
「ところで50リラというのはどのくらいの価値か教えろ」
「はい分かりましたえーと50リラですとまぁ廃棄品のパンが一つ変えるくらいですかね」
「そうか」
そう考えるならこれの価値はかなり低いことになるな、だが今ある5本全てが売れれば250リラになるか
「それじゃあこれ全てを売ったらお前が身だしなみを整えるくらいは出来るか?」
「ええ安物売りの店でしたら服位は買えますし髭や髪を切ったり公共浴場に入る金も賄えますがどうするんですか?」
「それならこれ全てを売った金で身だしなみを整えろ私は町に堂々と入れないお前には町での拠点作成の為に動いてもらいたい」
「了解しました」
「それじゃあ明日のこの時間にまた来い」
「わかりました主よ」
そう言い残し私はあの男と反対方向の迷宮に向かって歩き出した。
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