第29話 ボス戦2

だがその火炎の弾丸は私が発動した魔壁に阻まれた。


無属魔法は他の属性と違い一芸に秀でた力を持つことは無いだが応用性や拡張性についてはトップクラスいや唯一と言っていいほどの属性だ。


魔壁の魔法は魔力で出来た壁を目の前に作り出す事だけど自分の全身が入るくらいの壁を作るのは私の様な魔力が少ない人間には不可能と言っていいだけどそれを例えばA4紙くらいの大きさにすることで魔力消費の大幅な緩和それにA4紙の大きさに消費が緩和された分の魔力を込めればある程度の魔法この目の前のリッチの弾丸魔法を防ぐ位の防御力はある。


まぁそれ以上の魔法だったら分からないけどそれはそうと今回は雑魚敵がいませんね。


「手駒のゾンビは出さないんですか?」


そう私が純粋な疑問を投げかけると相手のリッチは答えてくれた


「ふんお前が復活する原理は分からんがまた負けても何度でも挑むことは分かっていたならばそれまでの道中を強化すれば良いだけだ」


そう言うが私は尚も疑問があふれ出し相手のリッチの剣と剣を重ね合わせながら聞く


「それならば猶更疑問ですねなぜあんなにも拙い連携をいやあれは連携とも言えませんが」

「はっ許せこの体になってこの迷宮を支配するようになってから殆どのスキルと記憶を消費したのだ理由も原因も思い出せぬがなだがこの迷宮を正しき者がくるまで守れと我の空の心が言っておるのだよ。

なればこそお主は真に正しき者なのか見せてもらおう悪逆の神の加護を得た存在よ」


その言葉だけで十分だったどうやらこいつは連携を取らなかったんじゃ無い連携を取る為の記憶とスキルを亡くしたんだ。


「そうですかならば言葉はこれにて御終いそしてここからは戦闘の場です」


その言葉と共に私は魔刀の魔法自体に魔力を追加で注ぎ強化しさらに魔力付与で強化するそれにより魔刀は相手のボロボロの剣よりも更に上の切れ味を齎す。


剣術で劣っていようとも相手の武器がこちらよりも劣っていてなおかつ武器が破壊寸前そうなれば後はだれでも分かる話だった。


「武器が砕けた」


そう何方かが言ったかも分らぬ程の集中の中魔法を発動させる魔球だ。


《アイシスのスキル<集中Lv4>が<集中Lv5>に上昇しました》


ありがたいスキルレベルアップで更に相手に対して集中できている


今の私は有りたいに言えばノッているそれまでは危険すぎるからと使ってこなかった魔法の同時発動をするのも仕方が無いと思えるほどに。


流石に構築力で負ける為にこちらが発動させる魔法を相手のリッチが見た後同じ量の魔力で構築し私の魔法と相殺した。


「魔法は実質的に聞かないと思った方がいいそれならばこのまま魔刀で押し切る」

「お主が使える魔法は我にも似たような事が出来るのだよ」


そうリッチが言った途端赤い宝石が付いた指輪の方の手から骨で出来た剣を出してきた。


「更に追い打ちだ」


それから骨の剣は火炎を纏いこちらはただ立っているだけでも集中力が削れ体力微回復では回復しきれない微量のダメージを常時負っているという圧倒的にこちらが不利となった。


「それならば」


と私が発動したのは毒攻撃あれから毒攻撃も鍛えたことでレベル4となった攻撃を魔刀に纏わせて相手の剣と切り合うがそれでも相手は若干手を抜いている様でこちらの勝利となる可能性は今の所0だった。

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