第9話 カジノ
「ねぇ?この町でいっそよくない?」
「うーん、私も街はあんまり知らないからね」
宿屋の大部屋で女五人が喋っている。
「ここ海ないしね」
「あー山ばっかなのはちょっとね」
「まぁカイトが決めるでしょ」
「「「「「だね」」」」」
その頃カイトは、
「うーん、この街よさそうなんだけどキナくさいんだよね」
男が立ってる宿屋があったり、でもギルドも賑わってるしなぁ?
「おし、ちょっと動いてみるか!」
夜の街をら一人で出歩く。
「お兄さん良い子いるよ!」
「あはは間に合ってるんで」
と呼び込みはどこもたいして変わんないなぁ。
細い裏路地に入ると一軒のバーがあった。
カランといい音がして中に入る。
入ってみるとカタギじゃないなぁ。
カウンターに座り酒の弱いやつを頼むと、
「兄ちゃん、ここは場違いじゃないか?」
「そうか?場違いなのはあんたらだろ?」
「喧嘩売ってんのか?」
「売ってたらどうすんだ?」
「おい!そんなやつあいてにすんな!」
「お頭、そりゃないっすよ、喧嘩売ってんのあいつっすよ?」
「そんだけ自信があるんだろ?」
「お見事!でさぁこの街で危険なことってあるかな?」
「今のお前さんよりか?」
「そうそう、ここに住もうかなぁって思ったんだけどきになってな」
「影に気を付けな、ってくらいかな?」
「影ねぇ、潰せる?」
「俺らにゃ無理だな」
「そうかぁ、あと面白そうなとこ知ってる?」
「闇闘技場ならあるぜ?」
「へぇ、誰でも入れるの?」
「これでも持ってけ」
名刺を飛ばしてくるのでキャッチする。
「サンキュー」
「場所はこの先の地下だ」
「んじゃ行ってくるよ」
この先の地下かぁ。
「これこれ」
ピラピラと名刺を見せると、
「どうぞ」
下に降りて行くと血の匂いが酷いな。
“うおぉぉぉおぉぉぉ!”
盛り上がってるねぇ。
「お兄さんは賭けないのか?」
「もうちょっと見てからだな」
「ふーん、見にきただけかよ?」
「まぁ、かけても良いがどっちにかけたほうがいいんだ?」
「そりゃ赤コーナーのパンキーさ!」
「じゃあ黒に100万ゴールド」
「あはは、振られちゃった」
勝負は黒の圧勝だった。
「ほい、兄さんの取り分の7500万ゴールドだ」
「ほう。勝ったな」
「運がいいねぇ」
「だな!」
俺は地下闘技場を出るとまっすぐさっきのバーに向かった。
「カウンター空いてるから座れば?影くん?」
「ばれてーら?何故わかった?」
「さて何故でしょう?」
探知できんだよ!
「影ってばらされちゃったらしんでもらうしかないね」
「あははは、バレるだけで殺すのかよ?もう少し頭使えよ?」
『フリージング』
「あれ、動けねぇ?」
「じゃあな影くん?」
「まて、話をしようじゃないか?」
凍りついたまま話を持ちかけてくる。
「なんだい?」
「いい話ってのがあるんだが、これを解いてくれないか?」
「先に話を聞こうじゃないか」
影は今焦っている、いい話が聞けるかもな。
「ジョーカーが隣町に来てる」
「ジョーカー?」
「知らないのか?奴隷販売の元締めだ」
「ほうそれは知らなかった解いてあげるよ」
「これで本気を出さないといけなくなったぜ!」
「そうか?剣を抜いて」
「動かない?動けぇ」
あれだけ冷やしてたんだ、そう簡単には動けないだろう。
「首を斬る」
ゴロンと影の首がそこに落ちる。
「片付けよろしく!」
「おまえなんなんだよ?」
「ノーネーム」
カランと音がして扉が閉まる。
さあ、ジョーカー狩りと行きますかね?
次の日の朝はまた起こしにくるリリ。
「ちゅー」
「まぁほっぺなら許すよ」
「なんで照れないかなぁ?」
「それより隣町に行ってみようか?」
「今日?」
「今日からだな?一週間くらいかな?」
「よーし、久しぶりの馬車だ!」
マシィがやる気だな。
「買い出しは?」
「俺のアイテムボックスに大概入ってるから大丈夫」
「そ、ならいこうかね」
「「しゅっぱーつ」」
馬車で二日で隣町に着いた。
「きゃー、カジノがあるわよ」
「ラムは痛い目見そうだな」
「そんなことないわよ」
「まぁ、今日はラムと一緒にカジノにでも行くかな?」
「やったー!」
「四人は留守番な。次は連れてくからさ」
「なら絶対」
「はいはい」
さてと、カジノでどうしようかなぁ。
カジノに入ると賑わっていた。
「スロットしたい」
50万ゴールド渡して先に行かせる。
俺は歩いて立ち入り禁止の方向へ、
「お客様こちらは」
「ジョーカーに会いたい」
「…こちらにどうぞ」
「どうも」
立ち入り禁止の階段を登って行く、ラムが遊んでるのがよく見えるな。
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