第4話 マジックバック
アイテムボックスとマジックバックは似ていると気づくと途端に道が開けたようにアイテムボックスが使えるようになった!
走って魔法屋に行く!
「お婆さん!おれアイテムボックスも習得したよ!」
「これ!大きな声を出すんでない!」
「ごめんごめん」
「アイテムボックスはそれだけで大金が入り込んで来るからね!捕まらないようにしないとね!」
「ええー!そんなの渡したの!」
「覚えられると思ってなかったんじゃ」
「うおー、楽できると思ったのに」
「付与魔術を覚えてみんか?」
「付与魔術?」
「あーあと、認識魔術もいるな」
おばあさんはゴソゴソとし、2冊の本を渡してきた。
「付与魔術と、認識魔術だよ!」
「それ覚えてどうするの?」
「マジックバックさ」
「マジックバック?」
「そう。アイテムボックスの空間魔法と認識魔術の二つをバックに付与魔法で付与できればマジックバックが出来るのさ」
「すっげぇ!」
「それさえできればあんたは大金持ちになれるさね」
「俺がんばるわ」
「よし。この二つはあんたにあげるよ」
「ほんとに?」
「でも、出来たら私にもマジックバック作っておくれよ」
「わかったよ!」
二冊の魔法の本を手に入れた俺は宿屋にこもって勉強していた。まずは認識魔法から。
ここの宿屋にいる人を認識することから始める。
認識魔法だけで3日もかかったが、それだけの価値はあるな!これで狩りにいったらバックアタックし放題だ!
次に付与魔法、まずは小袋を準備して空間魔法を付与する練習をする。
これはかなりな時間がかかったというより付与ってなんだ?ってところからだったからな。一ヶ月狩りに行きながら小袋に付与をしていく。そして、断念して認識魔法を付与した所できたのだ。たまたまかもしれないから小袋に空間魔法の認識魔法の二つを付与する事にチャレンジしてみるとコツを掴んだのかできるようになった!
お婆さんに合いそうな鞄を選んでマジックバックにするとお婆さんに会いに行った。
「本当かい!でなかたんだねぇ!良かったねぇ」
と泣いて喜んでくれて、プレゼントを渡すと号泣したあと、最後に回復魔法の本をくれた。なぜ回復魔法の本なのかと言うと教会が秘匿してるから出回ってないらしい。
「お婆さんにはせわになったね」
「あんたも、元気におやりよ」
魔法を覚えまくった俺のレベルは、
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カイト 42歳
レベル149 職業 転移者
スキル
身体強化
剣術
四大魔法(火・水・風・土)
雷魔法
氷魔法
認識魔法
空間魔法
付与魔法
ユニーク
経験値二分の一
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これだけ覚えれば俺は負けないだろう!
回復魔法もすぐに覚えられた。逆再生な近い魔法だな。
ギルドでマジックバックはどこで手に入るのか聞いたらダンジョンで出るらしいが滅多に出なくてオークションにかけられるらしい!
よかった、勝手に売らなくて。
「それよりまた依頼が来てますよ?」
「は?だれから?」
「それは秘密ですが山の主討伐です」
「山ってあの高い山?着くまでに疲れちゃうからパス」
「指名依頼は特別な理由がない限り断らないんですよ」
「それは勝手すぎるでしょ?横暴だろ?」
「ぎ、ギルド長」
「なんだ?あぁ、きさまか」
「名前くらい言えよ!」
「貴様に指名依頼が入っているからすぐに行ってこい!」
「いきませんよ?流石にカチンと来ましたから」
「ギルド会員を剥奪するぞ!」
「どうぞご勝手に!じゃあな!」
「おい!待て!」
「なんだ!」
「お前依頼主を知らんのか?」
「秘密なんだろ?それにもう受けないって決めたからな!」
「ここの領主様だぞ!」
「へぇー。会ったことも見たこともないのになんで指名なんですかねー」
「俺がお前の強さをお伝えしたからだ」
「じゃあ、あんたの責任だ」
「そうだ!だから行ってこい!」
「やだね」
誰が行くもんかよ!ふざけんなっつーの!
「お願いだいってくれ」
「やーだ!じゃねー」
「てめぇ!この野郎」
『フリージング』
「まず謝るのが先だろ?おっさん!」
「俺はギルド長だぞ!」
「あっそ、そこで凍っとけ」
俺はそのまま帰ろうとしたが死なれても困るので解除した。
「つけあがるのも大概にしろよ」
「な!」
ギルドカードを燃やしてやった。
「これで俺はギルド会員を辞めたことになるな」
「わ、わるかった!今度からちゃんとしますから」
「やだね」
ギルド長はがっくりと肩を落とした。
ギルド会員を辞めた俺は何をしようかと考えていたが旅をしようと考えた。
もう覚えることは覚えたしAランクにもなったし。あとはゆっくり旅をしながらのんびり暮らせる場所を探そうと考えた。
魔法屋にいって、お婆さんに別れを告げると寂しくなるねぇと泣いていたが元気でがんばんなよ!とお言葉を頂き、
40過ぎのおっさんの旅が今始まる。
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