第3話 魔法屋
また読書すると今度は頭にすんなり入ってくる感じだ。生活魔法、火魔法水魔法を覚えるのに2日しかかからなかった。
だが、また売りつけられると金貨が飛んでいくからちょっと一仕事しないとな。
イノシシ(ファングボア)を倒して得る金額は一匹あたり1ゴールド位だから50匹も狩れば元は取れるな。ということで猪を倒すのに火魔法を使ってみたりしたが、凄い威力だわ!
こりゃ、ええもんぢゃ!
野糞してもクリーンで快適だし、ウォーターで水も飲める。
イノシシ50はこなせなかったけど、鹿も合わせて36頭のドロップ品を買い取ってもらって38ゴールド手に入れた。
明日も狩りをやれば50ゴールドには到達するから明日も狩りだな。
次の日はあいにくの雨だったので少し早いが魔法屋に行くことにした。こっちの世界にも傘はあったので女将に借りた。
「おや、早かったね」
「まぁ、2日で覚えたんですけどお金がなくなりそうなんで昨日は狩りをしてました」
「そうかい、今時本で覚えるやつがすくなくてね。つい嬉しくてね」
「次は何を覚えましょうか?」
「じゃあ、つぎは風と土と雷だよ!」
「はい!」
「おまけしてあげるからがんばりな!」
「はい!」
風と土が10ゴールドで雷が三十ゴールドかよ、高いな魔法の本は。
まあ、今日は一日潰れるから魔法の勉強だ。
風と土は簡単だったが雷が言うことを聞いてくれないな。一番簡単なサンダーショックはマスターしたけどあとは練習あるのみだな。
で、金がまだあるけど魔法屋に注ぎ込んでるからあまり悠長にしていられないので雷魔法の習得も兼ねて狩りに出かける。
なかなか上手く当たらないから最後は剣で戦うがそれまでは魔法の練習だ。
火風土水はボール、アロー、ランス、ストームの四種類だったが雷はショック、ボール、アロー、ランス、ストーム、ライトニングストライクの六種だ。
いまは三種までつかえるようになったが、ランスから上がどうしてもできないなぁ。
イメージはあるのだが、なかなか難しい。
また平原の主が出てきた、リポップという奴だろうか?
試しにライトニングストライクをしてみたところ出来た!
一撃でドロップ品になったのでマジックバックに入れる。他のも試して見るとできるようになった!逆からやって見るのもアリなのか!
売却して64ゴールドになったので、魔法屋に向かうとお婆さんはまた、嬉しそうな顔で出迎えてくれた。
「雷もいけたのかい?」
「苦労しましたけどライトニングストライクを試しに放ったら全て習得していましたね」
「そうかいそうかい!やるじゃないか!」
「あははは」
「なら次は氷の魔法だよ」
「次一つですか?」
「これがまた難しいんだよ」
「わかりました」
氷のは30ゴールドだった!
氷もショック、ボール、アロー、ランス、ストーム、フリージングだった。
試しにフリージングを使って見ると使えた!!
他の魔法も試してみたが使えたので氷の魔法は一発クリアだった。
すぐにお婆さんのところに行くと驚かれた!
「相性がよかったのかもねぇ!次のも買うかい?」
「少しお金貯めてからまたきますね」
「わかったよ!良いのを用意しとかないとね」
お婆さんは嬉しそうにしていた。
これでぬるいエールにおさらばだ、アイスショックを弱目に放つとちょうどいいキンキンのエールになるので飲みやすい!スタミナ定食が倍食えるくらいに美味いな。倍は言い過ぎかもだけどね。
ここから快進撃が始まる!森の主の鹿(グレートディアー)と平原の主のイノシシ(グランドボア)二体をやっつけて他にも色々倒してギルドに持って行くと120万ゴールドになって、Aランクに上がったのだった。
金が出来れば魔法屋に行く!
「お婆さん、買いに来たよ」
「あら、もう出来たのかい早いねえ」
笑っていると、
「これが重力魔法の本だよ」
「重力ですか?」
「そう、これが難しいんだよ!」
「重力か他には何かないですか?」
「まだかい?ならとっておきの空間魔法だ」
「うお。空間はわからないかなぁ」
「まぁ。埃かぶってるより勉強してくれるあんたが持ってた方がいいからね」
2冊で50万ゴールドにまけてもらった。
ほんとは1000万ゴールドもするらしいが誰も買わないので安くしてもらったのだ。
重力はやはり重くする魔法と軽くする魔法らしく二つしかなかったのですぐ覚え、空間が難しくまだ覚えられていない。そりゃ分厚くなるよ!
重力魔法はヘヴィーにライト。空間魔法一つだけでアイテムボックスだ。
マジックバックがあるからアイテムボックスはいらないけどな。でもあったら便利か。
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