あやちゃんからの贈り物です!
お風呂を出て、髪を乾かそうかと思っているとあやちゃんがまだ髪を乾かしていなかったので驚きました。
流石に湯冷めしてしまうかもだし、あやちゃんが健康であることが私の一番の願いです。なので厳しく注意しておきました。
あやちゃんの髪を乾かしてあげて自分自身も乾かし終わったら今度はももたの番です。
ももたはブラッシングが大好きでもうそろそろ来るであろう換毛期は特にすごい抜けます。これも柴犬の使命…。
抜け毛の処理をしたらお手洗いのために席を外します。
今日のあやちゃんはなんだかいつもと違ってソワソワしてます。
いつもクールで冷静なあやちゃんとは違った面が見れてなんだか嬉しいけど、なにをそんなに気にしているのかが気になります。
部屋に戻るとあやちゃんは窓の外を見ていました。
星でも眺めてるのかな?と思って近づいてみたけどなんだかぼーっとしているようです。
ま、まさか本当に湯冷めを?と思いましたが顔も赤くないし、足取りもしっかりしているので大丈夫でしょう。
あやちゃんに促されるままに窓に向いて座るとあやちゃんは部屋の電気を消しました。
ロマンチックな空間にドキドキしているとあやちゃんは後ろから抱きついてきました。
甘えん坊なあやちゃんに胸の高鳴りが増します。
さらにあやちゃんはそんな私を畳み掛けるように私に愛を伝えてきます。
『独占したい』という言葉に胸の奥が揺れるのを感じます。
あやちゃんの実直で心の奥にある野望を真っ直ぐに伝えてくる…そんな行為に私はドキドキしてしまう自分がいます。
「ひな、私と運命になろう。一生愛することを誓うよ」
あやちゃんは私の目の前に座ると手元にあるものを差し出して、愛の言葉を向けてきました。
手元にある光るものをよく見てみるとそれは指輪でした。
私の脳裏によぎるのは私とあやちゃんのウェディングドレスの姿です。
そこまでいって私はこれが自分に向けられたプロポーズなのだと気づきました。
それに気づくと私は今までにない以上に胸が高鳴ります。
あやちゃんはずっと下を向いていたけど何も喋らない私に、こちらを心配そうに見上げてきます。
「ご、ごめんねあやちゃん!そ、その…嬉しすぎて……わ、私もあやちゃんのこと大好きだし………そ、その…あやちゃんの運命になりたいな?」
私は動揺でうまく口が回らないなか必死に返事をします。
この答え方であっているのかな?なんて思っているとあやちゃんが押し倒す勢いで抱きついてきました。
私も愛する恋人を抱きしめ返して愛を伝えました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます