第19話
今日は癒やされに来たのに、ももたによって妨害されたままなのでももたを部屋から追い出してやった。
文句有りげな顔だったが知ったもんじゃない。私はひなに癒やされに来たんだ。
改めてひなに抱きつく。そしてそのまま膝枕の体勢に入る。
ひなの膝は細く、それでいて健康的な筋肉もついている。私はひなの膝と高級枕の2択だと絶対にひなのひざを選ぶほどひなの膝枕が好きだ。
ひなも恥ずかしいようでたまにしかしてくれないがその恥じらう様子さえ愛おしい。
「あ、あやちゃん…その…あんまり顔見ないで…」
ひなはたまらず顔を隠す。ローアングルはブサイクに見える、という俗説があるがひなは下から見たって可愛いのに…。
「ふーん…ならこうするから良いよ」
そういってひなのお腹に顔を埋める。はなされないようにしっかりと腰を抱き深呼吸。暖かくて女の子らしいいい匂いだ。
「ちょっと!?あやちゃん、もっと恥ずかしいよ…」
ひなは慌てた様子で私を剥がそうとするが私も剥がされないようにしっかりと抱きしめる。
しばらくするとひなは観念したように私を離そうとする力を緩めた。
私はひなの膝から離れ、ひなを正面から抱きしめる。
「今度は私がしてあげるね」
そう囁いてひなを自分の膝に寝かせる。
ひなは呆気にとられたようにしていたが、すぐに顔を真っ赤にして起きようとする。
「だーめ、起きちゃダメだよ。これはお礼なんだから、ね?」
そう言い聞かせるように優しくひなの肩を押して膝の上に寝かせ直すとひなはあ、う、とか言葉にならない言葉を発してそっぽを向く。
「…はぁ、かわいいんだから…」
ひなのお下げ髪を片方ほどき、一房優しく拾い上げた。
そしてその髪に優しく唇を落とす。何度も何度も、ときにキスする房を変え、ときにうなじをなぞるように髪を拾い上げ。
「あ、あやちゃん?な、何してるの?」
「ん?…ふふっ」
ひなは限界に達してようで、瞳をうるわせ、こちらを見上げる。
「マーキング、だよ♡」
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