第7章 18話 光が舞う淡灯の間で②
「誘宵の月の夜……」
淡灯の間は、六角柱に光が反射して、とてもまぶしい。
優夜はゆん菜を見つめ、月のように静かにわらう。
「ごめん、ゆん菜。宵の時間は過ぎちゃったね。祝福をもらおうって、約束したのにね」
「また逢えたからだいじょうぶ……っ」
「ありがとう、ゆん菜。今日もう帰ろう。俺たちの家に」
「うん、うん……っ」
うん、帰ろう。
優夜先輩にゆっくり休んでもらおう。
優夜は霊石に霊力を注ぐ。
「結局、淡灯官には会えなかったけど。明日からまたがんばろうな」
霊石は光を放つ。扉が現れ、ゆん菜たちは王の間にもどった。
王の間を見回したゆん菜は、体を震わせて優夜の背中に隠れた。
王座にムーナサリア国の王、ザッハジルア王がいたからだ。
彼の隣にハルヴィンもいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます