第5章 24話 誘宵の月伝説②
当日は、皆が放つ霊力が、蛍の光のように飛び交うそうだ。
ゆん菜だけ光の形を変えて星空を作ったら、街はもっときれいになるかもしれない。
それに、誘宵の月の伝説。
わたしも優夜先輩と参加できるだろうか。
思うと、笑みがこぼれた。
もし、巡り会えたら、この国で恋が永遠になる。召喚者と王子でも一緒にいていいよと、サーヴィア女神さまが味方してくれるかもしれない。
「では、また明日。マリーユナ」
聖女に礼をいい、ゆん菜は聖女殿を出た。
ゆん菜のまぶたの裏に、優夜の顔が浮かぶ。
助手のことを早く報告したい。きっと喜んでくれる。
わたし、宮廷聖女に一歩近づいたんだ。
最近、優夜は疲れているようだ。早く、久しぶりのいいニュースを聞かせたい。
今、彼はなにをしているだろう。
公務がかなり忙しいらしい。
昨夜も、一度帰ってきたあと、空間移動でお城に戻っていった。
このごろ、そんなことが多い。
もしかしたら、王位継承権を失わないようにがんばっているのかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます