第5章 6話 星降る夜会③

 ゆん菜は目を閉じ、淡黄色あわきいろに変えた霊力を放った。


 霊力で出来た幕をイメージする。


 霊力が形になり、白い幕が現れ始める。プラネタリウムのような半球の形に幕を張った。


 次にまた霊力で星を作り、幕に星を散りばめる。


 北斗七星に、カシオペア、ヒアデス、乙女座、ペルセウス座……。


 好きな星座の形を幕に配置した。


「これがプラネタリウム」


 リアナディーテは優美に微笑む。


「星が近いのね、手が届きそうだわ。近くで見る星がこんなにきれいだなんて」


「気に入っていただけましたか?」


「ええ、とても。美しいし、異世界の文化は新鮮だわ」


 リアナディーテはまっすぐ立って、星を見上げる。きれいな立ち姿だ。


「ミシュアーナは、前世であなたとこんな景色を見たのね。ねえ、あなたたちのことを聞かせてくれる?」


 急にいわれて、優夜は少し顔を赤くする。


 ゆん菜とリアナディーテを交互に見た。やがて、優しく微笑み口を開いた。

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