第9話  ついにトーナメント、不穏の足跡

あっという間に三日が過ぎ、もうトーナメントが始まる。まずは商店街でいつものようにお菓子でも買おうと思っていたのだが、みんないなくなっててすっからかんだ。どうせもうブリューナクに行ったのだろう。

大きなため息をし、また歩を進める。

このトーナメントは、ブリューナクの行事の中でも、最も市民の興味を引く。3年に二回。ブリューナクにはいった直後と、卒業間際だ。3年間はほぼ生徒の顔ぶれが変わらないので、見やすいことも人気の秘密だ。

ここまで言って分かるように、普通の市民からすると僕らの試合はスポーツみたいなものだろう。


さて。ブリューナクの正門前についたが、護衛の魔導軍帥、ブレーブ王と他国の王、使者が話をしながら裏口に向かっていった。護衛はどちらも二人、どう考えても猛者なので怪しまれることをするのはやめよう。



「ようこそ、ロイゼ・キンズ王。今日はわれらの新芽のお披露目会だ。ぜひ大広間に来てほしい。椅子は用意しておくよ。


「ガキの戯れはどうでもいい。とっとと話をつけるぞ。」


「まあまあ。ならあなた方の欲しい電力はなし、というのですか。」


「このくそデブが、、、キンズ様になんだその態度は!!」


「、、、」「、、、」  「?」「はあ、、、」


「ブっ!!!!!」


「すみませ~ん。うちの阿保がやらかしてしまって~ダジャレ?一発ギャグ?なんでもお詫びにします~」


「ほっとけ。お前ひとりでも「護衛」はできそうだしな。今回はブレーブ王に少しは譲歩してやろうではないか。」


「ググッ、、兄者!! とっとと魔法を解け! 帰ったらお前の大事にしてるおもちゃを破いてやる!」


「そんなクソガキは一生壁とちゅっちゅしましょうね~」


「ンーーーーーーーーーっ!!!」


「ゼルガアルよ。もういい。それと今日でこの話は終わらせてもらおう。」


「返答次第でこの国の存亡がかかってるということを忘れるなよ?ブレーブよ。」






さてさて、ブリューナクにつき、集合場所の大広間につく。 もう三人の先生も到着してるし、みんなもいる。商店街のみんなの黄色い声援も聞こえる。商店街のみんなのために1位は無理でも、トップ4にまで行くか。そうした気概がみなぎってきた。












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