第4話 ブリューナクビギナー
ガラガラガラ、、、
試験を担当してた先生から案内され、扉を開ける。
ケイルのほかには、12人の生徒がいた。 今日からこのブリューナクで魔法を学び、みんなと一緒に遊び、ついでに強くなる。そう考えてみると、つい少し前の自分とは違う、新しい人生が始まるのを感じ、ワクワクしてきた。
「今日からこの子もこの学校に通うこととなった。みなも後れを取ることのないように。」
「では、自己紹介をよろしく。」
いきなりの自己紹介。でも、一応考えておいたから大丈夫。
「俺の名前はユード。なんか忘れ物した人がいたら俺に言って! 多分何とかなるから!」
…成功?かな、、、
次の瞬間、可愛めな少女が手を挙げる。
「今日からよろしく、ユードくん。 ところで、ハイヒールってある?外の奴らと戦った時に壊れちゃってさ。」
「いいよ!ほれ!」
そういって青色のハイヒールを創る。色はその子のイメージで設定した。
「ありがとうユードくん! あ、そうそう 名前いうの遅れたね。」
「私はフェリア。これからよろしくね。」
良いスタートを切ったところで、席に着くように言われる。僕の隣には少し小太りな 男の子がいた。彼はファッスルという名前で、後からなぜかプロテインを作ってくれと頼まれた。
最初の授業はこの国の成り立ちを知る、すなわち歴史の授業だ。
「この世界には、7つの国があり、それぞれが資源を求めています。
ほぼすべての国が、何らかのエネルギー源を持っており、それを他国から奪うことで、世界を手中に収めようとする人間もいました。しかし大抵は無駄死にで、、
死んだら人の魔力の構築物は消えるのだが、、、、、死して、意思がなくとも、、、、、、、われらのため、、、、、、、、、、、、英雄たちに恥のないように。」
あまりにも長い。意識がぶっ飛びそうだった。アゲた気分もすっかり冷めたが、次は生徒の交流会のようで、めちゃくちゃ広い大広間に行くこととなった。
ケイル一緒に行く途中、魂ってすごいんだね!、僕も死んでしまってもあんな風に活躍できるかな、なんて言ってるが、碌に話を聞かなかった自分はああ、うん、くらいの相づちしかできなかった。 結構申し訳ないと思う。
大広間では、生徒の魔法を先生に見せる、といった授業があった。何故か一人ずつしか入れず、たまに轟音が響くので気が気ではなかった。
そうして俺の番が来て、中に入った。
中ではやる気なさそうな先生ぽい人と、質素なな人形がいて、先生はすぐにこういった。
「お前のできる全力の魔法を俺に見せろ、でこの人形に放て。」
うっぷん晴らしの気分で行くことにした俺は、仮想敵のイメージをしながら、なんとなくの煙幕を出し、マシンガンを両手で作り、ぶっ放して煙が晴れたのちに両手剣で滅多切りにした。
ほとんどの鬱憤を晴らして、広場から出て、あの轟音の正体についてケイルやフェリアと話し合っていると、突然、轟音とともに赤いマグマが流れてきた。
ビビる暇もなく、先生とそのマグマの主らしき少年が広場から出てきた。
先生が口を開き、
「お前らの能力は見せてもらった。そこで、次の予定を言う。」
と言い、予定を言う前に紙を俺たちに見せた。 上から生徒に名前が書かれている。
・セフィム
・ケイル
・マーセン
・カミナ
・フェリア
・セムセム
・カムイスポーティン
・アムルタート
・ファッスル
・ユード
・グローウィ・タルス
・カイザリオン
・キュアンナ
「これは3日後に行うお前らの実力、機転、センスを見るためのランキング戦の表だ。 この4人は良い能力を持つため敢えて固めてある。 キュアンナは回復魔法なのでトーナメント非参加だが、負傷者の手当てをしてもらう。そして今日は先生たちがこの広場の掃除する為これで終わりにする。次来るのは3日後だ。」
こうして俺の初登校は無事終わた。 ケイルと一緒に帰っているうちにいろんな話をした。
「マリウス先生ってなんか怖いね~ 目の中がなんかどす黒いしさ。愛想はないし」
「ん、、あ、あの先生ね。でもああゆうのって実はめちゃめちゃ強くて生徒は絶対守る!ってタイプなんじゃない?」
「そうならいいな~」
二人で商店街の中でおやつを吟味している時に、背中をたたかれた。
フェリアだ。
「やあ。君たちもトーナメントに向けて特訓してるの?」
そう言うフェリアの後ろには、キュアンナがいた。
「特訓ね~俺はやったほうがいいかと思うけどさ、ケイルはどう?」
「無理無理!怪我したら一回戦負け確じゃん!」
「分かってないね~だからキュアンナ連れてきたわけじゃん?」
「わ、わたし本番に弱いから、、ちょっ、治すのに慣れとかないとね~、、って思って、、、」
「じゃあ、、僕もやろうかな、、。」
「OK!じゃあランカル=マジカルジムに明日から3日間午前9時に集合決定!」
こんな感じで明日からケイル、俺、フェリアとその幼馴染のキュアンナの特訓の3日間となることが決まった。そうと決まれば英気を養うためのお菓子選びをするために4人で商店街を夜になるまで探索した。
まあ結局目新しいものがなく、俺がチョコレートを創ったのだが。
命の奪い合いをせずにみんなと楽しく魔法を使える。周りが頼りにしてくれる。
トーナメントという自分の見せ場が来る。そう思うと良い気分になり、侵入者たちとウェネミに魔導士らを狩ったお金で建てた家で寝る。
つづく
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