第8話
翌朝起きると目の前には子供のようにスヤスヤ眠っている男の姿が。
「可哀想に‥‥」
そう言いながら、目にかかる男の前髪を触った。
今日は土曜日、仕事は休みだ。
私は休日になるとやる事が沢山ある。まず一週間分の洗濯をする。
汚れた服はオキシドールを使うとよく落ちる。一週間分といっても一回回せば終わる程の量だ。
洗濯を回している間に洗面台とお風呂掃除も済ませておく。
部屋の掃除は今はしない。
洗濯が終わるとそれを室内に干す。
一息つく間もなく今度は出かける準備をする。濃いグレーのパーカーに黒のニット帽、そしてマスクをして家を出る。
見慣れた道を歩き向かったのは図書館だ。そこで私は一週間分の新聞を読むのが習慣になっている。カバンからメモ帳を取り出しメモを取る。
時間にすると1時間ぐらい滞在していたと思う。
帰りは図書館で取ったメモを見ながら散歩をする。そして、花屋に寄って花を買う。
家に帰ると男はいなかった。
ホッとし、あまりの暑さに全身汗だらけ。いつも帰るとシャワーを浴びるようにしている。
この日もシャワーを浴びようと脱衣所で服を脱いでいるとチャイムが鳴った。基本的にチャイムが鳴っても出ない私は気にも留めずそのまま風呂へと入った。体を入念に洗う。こうする事でリセットされる気分になるのだ。
スッキリしてシャワーから出るとドアポストに何やら紙が挟まっている。
なんだろうと見てみると、そこにはメモがあった。
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