第2話
早朝から照りつける太陽の暑さで目が覚めた私は、数時間前浴びるはずだったシャワーを浴びた。
手に微かに残る赤い汚れを深く気にも留めず、メンソールの入ったシャンプーで髪を洗い、子供の頃から変わらず使っている固形石鹸で体を洗った。
ボディーソープは残りのしっとり感が好みではない。外は蝉の鳴き声が響き渡っている。
いつ炊いたか分からない米を炊飯器から茶碗によそうと、冷蔵庫を漁る。野菜を買っても大体腐らせてしまう為、常に野菜室には傷んだ野菜が場所を取っている。
何もない。
賞味期限を10日程過ぎた卵で卵かけご飯をした。つくづく自分のだらしなさに嫌気がさしながらも今日も生きている事に感謝した。
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