第4話 レッドドラゴン
狂気の森は奥に行くほど凶暴な生き物が住んでいるそうだ。だが所詮動物と同じだと思うと怖くない。マップがあればバックアタックが出来るし大型ならAAで何か特徴のある奴ならそれを利用すればいい。
圧倒的に有利な立場で獲物を狩る。
俺たち三人は結構期待されている。
「耳塞げ」
“バアン”
キングラビットもこの通りだ放心しているところに綺麗に狩るために刃を刺すギース。
サイのようなビックライノもAAで一撃だぜ!ランクも上がり始めた頃に指名依頼が入った。
レッドドラゴンの討伐だ。
「どうするよ?」
「流石にレッドドラゴンの討伐だなんて」
「ほかの冒険者は?」
「これは指名依頼だ。他の冒険者にいくわけないだろ?」
「なぜ俺たちに?」
「一番綺麗に狩る冒険者だからだ」
「うーん。やってもいいですけど吹っかけますよ?」
「当たり前だ!あの領主の依頼だからな」
「よし決まり!」
「大丈夫なのかよ?」
「たぶんね」
「たぶんって!お前遊びじゃないんだぞ!」
「分かってるよ!」
宿屋に帰って早速準備だ。光魔法をつくる。睡眠魔法も作ると眠くなってしまった。
「コウタ起きろ!」
「おう。魔法でちょっとな」
「レッドドラゴンだぞ!緊張しろや」
「おう」
まずは竜の巣を見つけるところからだが一年以上も倒されていないレッドドラゴンの巣はみんな知っているから近づかない。
流石レッドドラゴンもう気付いているみたいだ。もう少し近づくと、
「ギャオォォオオオォ」
という鳴き声と共に上空を飛んで警戒している。
火の玉を吐いてくるのでそれを避けると、
「耳」
“バアン”という音ですレッドドラゴンが落ちてきた。ドスンと地響きがすごいな。想像より大きな事に面食らうが、流石にこれだけじゃ無理だと睡眠魔法で眠らせる。
ラストに首を氷属性を付与したミスリルソードで斬る!
討伐完了だ。ドラゴンは血も金になるから凍らせておくアイテムボックスに入れて巣の中を見たら卵と今までどうは話つにきた奴らのマジックバックなんかも出て来るね。
ギースは喜んで選んでいた。
俺はデカい卵を見ていると何かを吸われる感覚に陥り眠くなってきたかと思ったら。
“ピキピキ”と卵が買えるところだった。
どうやら俺の魔力を吸ったようだ。
「キュー」
「ドラゴンベビーかよ!」
「親はコウタだな」
「マジか?あんなでっかくなるのか?」
「さあな?でも、ドラゴンベビーをテイムすると幸運が舞い込んでくるって話だべ」
「んな、しゃーないなぁ。名前つけないと、ルナでいいか?月って意味なんだけど尻尾がつきみたいだったからな」
「キャー」
俺の頭に乗っている。
あとはいろんなものを巣から持ち出した。
ウロコなんかも金になるんだから凄いよな。
ギルドに凱旋するとみんなが祝ってくれる。なんだかヒーローになった気分だな。
「で?なぜ、買取金額が金貨100枚なんですか?」
「ワシに言われても」
汗をかいているギルド長。
「じゃあ他に売りますよ!」
「それはやめてくれ!」
とりあえずは止めている感じだな。
「ふつうならこの状態のいいレッドドラゴンで金貨1000枚は行きますよね?」
「ワシもそう伝えたんだが100枚しか出さんと」
何かを伝えなさたいのかな?
「それじゃあ俺たちはこの街を出ますんで」
「ああ、それがいいかもしれないな」
ようやく答えがあったようだ。
「よし!んじゃどこいくか決めようぜ!」
「ワシは北の大地で有名な辺境伯領がいいと思うぞ?」
「なぜ?」
ギルド長も話に乗って来る。
「こっちの領主のように傲慢ではないからな」
「ならそこにいくか?」
「そうだな」
「キュー」
「ルナもそれでいいってよ」
ギルド長の部屋を出る時にレッドドラゴンの鱗を3枚置いていった、これで飲んでくださいって。
宿屋の女将に礼を言い、今まで世話になった奴らと挨拶をしあって出ていくと兵士が止めに入る。
「お前たちは出ていくなとの報告が上がってきている。よってこの場で拘束させてもらう」
「拘束できるならな!耳」
“バアン”
兵士達は倒れていく。
「お前らこそここで寝てるんだな」
兵士達を置いて三人プラス一匹は旅に出る。
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