2話 計画
「えっ...怖ぁぁ...」
「まぁそんなに怖がるなぁ...俺の名はダニエルだぁ..よろしくぅ!一応大学生だぁ」
身長170cmくらいで茶色と黒が混ざった髪の
少し筋肉のついた男性が僕へと近づいてきた
「彼はねぇ...学生なのに大人のふりかけを使った罪でここに居るんだよ」
「そんな事で...」
鈴木が僕の肩を軽く叩いた
いい気はしないな...
「ふっ...すごいだろー...ところでお前の名前はなんだ?あと捕まった理由は?」
「えぇ...孔ですぅ..捕まった理由はぁ...午後に午前の紅茶を飲んだからです...僕は認めてませんが」
「ヤベェ...重罪じゃねーか」
「マジかよ...」
「反省しろよ...よし施設を紹介しようか」
「気になる〜」
初の刑務所に少し興味がある僕は
鈴木が放った言葉に少し目を輝かせた
脱獄に繋がる部屋とかもあるかもしれないしな..
「今いるここは運動場」
「...なるほど」
見た感じ運動場には
埋め込まれたタイヤが2つ地面に草が生えている所も所々あり....大きい木が1本中央に生えて居る
特になにも無いな...
鈴木に言われるがまま
僕は運動場から出た
「運動場の出入り口の正面に正門がある...ほら荷物検査したところだよ」
鈴木がエレベーター前にある正門を指差した
くぅ...もう..あんな思いしたく無い...
思い出したくないぃ
「左側は食堂だぁ..シェフが作ってくれるぞぉ」
続いて鈴木は柵で囲ってある運動場の左側にある建物を指差した
実際に食堂くらい中を見させてくれよ...
「まじか!!いいな」
ただ飯だぁああああ
キター
「食堂の奥にある建物が作業場だ...あと2日ぐらいで働いてもらうぞぉ」
僕の顔を見てニヤリと鈴木が笑った
あっあぁああぁあいっ嫌だ...夢のニート生活が
くっ嫌だ働きたく無い働きたく無いぃ...
「働かないでメシを食う方法って」
「その隣に大浴場がある」
無視かよ..
えっ大浴場..
「マジで...入浴って」
「もちろんついて居るぜ」
「情緒不安定すぎないか?お前」
「まぁまぁ」
「正門の右側に看守棟だぁ..まぁ君には関係ないけどぉ...そこで君たちを監修するから」
え...わざわざ何で教えたんだ?
鍵とか情報とか重要な物が置いてある建物をわざと...警告って意味か..いつでも行動を見守って居るって意味で...今のところ看守は鈴木以外目にして居ないがな..
「そっそうなんですねー」
「まぁこの刑務所は..まぁさっき見た通り海底の中だ逃げたとしても泳げる距離じゃ無い..政府が管理して居る海の真ん中だからな..直ぐに探知され捕まるだけだ...看守はAIなどを使った24時間体制...」
「そんなに技術がこの刑務所に注ぎ込まれて居るんですか!?」
「Android刑務所だからな」
「あの有名な...」
「まぁな」
鈴木は誇らしげに語った
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