第4話 空から女の子が
「うん?」
「どうした?」
シロウがエアレーを倒し、散乱したドロップアイテム達。
それをクロウが足元に謎の影の渦を発生させて回収している頃……。
:マジでその収納魔法便利よなー
:ところが、空間魔法に適性があって、かつ魔力操作が達人クラスでないと出来ないんよなーアレ
:師匠がやってるレベルはな
:空間魔法に適性ありゃ、凡人でも半径1m位の渦なら出せなくもないんだよなー
:それ以外なんも出来んくなるけどな
コメントがクロウの魔法に注目する中、不意にシロウが頭上を見上げた。
「オヤカタ、ソラカラオンナノコガ」
「いきなりっ!?」
ビックリしたのはソラと……。
:シロ先生がご乱心で草
:(’ω’)ファッ!!?
:バ○ス!
:いやいやいや、ダンジョンの空って投影されてるだけの映像よ?
:空から女の子は降ってきません
:肉は降るよな、烏金チャンネルは
:確かに
:確かに
:( ˙꒳˙ )タスカニ
コメント達。
が、クロウはそんな外野の反応とは違い空を見上げ……。
「あー……流石に
「イエッサー、オヤカタ」
「親方じゃねーわ」
等とシロウに指示を出す。
ソラもコメントも“?”と首を傾げる中で一度しゃがみ、ヨイショとシロウが地を蹴った。
まるで猫科の動物のようにしなやかに音もなくジャンプしたシロウ。
:いや、何m跳んだよ
:もうほとんど飛んでて草
:シロ先生は天使だった!
:あんな肉食の天使嫌だわー
:あんな筋肉の天使嫌だわー
:てか、何アレ?
:え?
:は?
:ほ?
「うそん」
シロウ達と同じく空を見上げたソラとソラのスカイスラッグ。
画面に映る……空から降ってくる物体。
遠目にピンクのヒラヒラが見えて、花?なんて思いもしたのだが………。
「………ーッ!?」
上の方から叫び声のようなものが耳に届き始め、ソレが確かに生き物だと理解した。
「えー……師匠も先生もアレに気付いたの…?」
「魔力展開ちゃんとしてりゃあ、気付かないワケがねェな」
:常人の魔力展開に限界あるって知ってます?
:あんな、ヘリコプター飛んでそうな位置まで魔力展開出来てたまるかっ!
:ホント、師匠も先生も常人枠逸脱してるよなー
:つか、マジでアレ何よ
:声がしてるっぽいから生き物ではありそうだな
「あ、先生の
コメントに反応してソラが映像を切り替えれば……。
「なになになになになにーーーっ!?」
丁度シロウの後ろ頭越しに、ピンクの衣装を着た少女が叫んでいる映像が配信された。
「まほーしょーじょ?」
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