テンプレ! 結局はテンプレよ!

 さて、前回はやり過ぎました。初心者ついてこれたかな? かなり分かりやすく高度な事話したんだけど。

 いいですか。やれば簡単なんです。分かってしまえばシンプルなのです。最初にできてしまえば、「え? なにかやらかしました?」状態なんです。言いたくありませんか? 「それ普通ですよね」 そんな感じでやらかしてください!



 ハリウッド映画の創作論に「三幕八場構成」というものがあります。創作論見始めたら必ずHITする有名な創作術。まあ、シンプルに言えば、2時間前後の映画のシナリオを効率よく作るためのテンプレですね。そのせいで、ハリウッド映画、大体同じような展開になっています。


 ようはテンプレです。


 世の中はテンプレにあふれています。知っていますか? 読書感想文の書き方のテンプレ本。タイトルとか主人公の名前とか、ちょっとした気持ちを穴埋めするだけで読書感想文が完成するんです。

 手紙の書き方もテンプレありますよね。ビジネス用、案内状、それぞれ違いますよね。

 レポートの書き方。論文の書き方。全てテンプレが存在します。


 戦隊もののテンプレ。一昔前の時代劇のテンプレ。どちらも同じ構造なの分かる?

 よくある推理物のシリーズ。例えば内田康夫先生の浅見光彦シリーズなんて毎回同じ構造だよね。


 三幕八場構成は、2時間程度の映画を作るうえで、効率よく観客の心理を盛り上げるためのテンプレ。映画に特化したテンプレなのよ。主役の心理状況とか、物語の盛り上げ方とか絶妙によいので小説で取り入れている人多いよね。


 でさ、異世界ファンタジー。なろうテンプレとか批判されているけど、テンプレ使わず小説書けるか! って話なの。大体、起承転結だってテンプレの一種なんだよ!

 追放物、悪役令嬢、婚約破棄、全てテンプレが存在するじゃん。使えばいいの! 世の中の読みやすい文章は全てテンプレ化しているんだから。


 で、序盤は何とでもなるの。序破急の序ね。追放ものならこうかな?


1 追放

2 新たな能力開花

3 ヒロインを仲間に


 ここまではテンプレ通り書ける。でもそれ以降が書けない読まれない。よくあるよね。

 それは、「承」で書くことがはっきりしないから。中盤のテンプレを理解していないからなのさ。


 まあ、三幕八場構成を調べてもいいし。いろいろあるよね。


 おすすめのやり方は、自分が「こういう話が書きたい!」と思った先生の小説の構造分析をすること。私だったら中村 颯希先生だな。中村 颯希先生、絶対プロッターだよ。構成がきっちりしているし、伏線の張り方美しいの。あれはパンツァーでは書けない。いろんなジャンル書くし、それなのにオリジナル要素が強すぎ! 勉強になります! 


 その分析をするために書いたのが前回までの三話ね。ああいうこと知っていないと分析できないから。


 分析するのは出版されたもの。編集さんついて出されたものは間違いないから。


 自分が書きたいジャンル、何人かの先生の構造分析すれば、なんとなく中盤以降のテンプレが見えてくるから書けるようになるよ。


 まあ、前回までの三話で分かる人はそれでもいいけど。


 今回はここまででいいかな。質問あったら書いてね。




まとめ


 テンプレのないジャンルはありえない。

 異世界ファンタジーのテンプレ、序章しか理解されていない。

 そのため中盤以降、書けなくなったり読まれなくなったり・・・

 中盤以降のテンプレ(話の流れ・盛り上げ方)は既存作品で理解しよう。


 こんな感じかな。そろそろ終わりに向かっていいかな。このくらい分かれば書けると思うよ。

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