ざっくりとストーリーを考えるために
なんか、前回の話で目から鱗が落ちた方々が・・・
大したこと書いてないけど、気がつかないことはあるからねえ。
今日はちょっと専門用語入るけどついてこられるかな?
いつも通り初心者向けだから気楽にね。
◇
話を作る最初は、大きな話の流れを考える所から。そのためにこの用語たちを使うね。かたまりとして二つ。
1.「部」「章」「節」
2.「序破急」「起承転結」
まず、これを理解しましょう。
「部」と「章」と「節」は物語の区切り方ね。
部の中に章があって、章の中に節があるの。私の小説で言うとこうなるよね。
第一部 スローライフでおおきくなーれ
第一章 レイシア5歳
第一節 はじめてのおでかけ①②
第二節 はじめてのダンス①②
第三節 はじめてのお手伝い①②
(以下略)
第二章 お母様と弟 レイシア6歳
第一節 お母様の帰還
第二節 ティーブレイク
(以下略)
こんな感じ。大きなまとまりは小さなまとまりで構成されているの。
◇
お話を作るってどういうことかというと、主役の人生を切り取ること。
まずは大きな括りでどこからどこまでを書くか決める。それで「部」を作るの。
「部」を作る時に使うのが「序破急」 物語を3つに分けて作っていくやり方ね。
序 物語の発端 問題の提起
破 問題解決へのプロセス
急 問題の解決
こんな感じね。専門的に間違ってるとか無しね。初心者にわかりやすく言っているだけだから。
具体的に書いてみるか。RPGの王道ならこう。
序 勇者に任命される
破 仲間をつくったり、金を稼いだり、経験値をあげたりしながら力をつける。
急 魔王を退治。ハッピーエンド
悪役令嬢ならこう?
序 前世の記憶や、処刑のシーンを思い出す。
破 悪役令嬢にならないように画策
急 みんなと仲良くなり、ハッピーエンド
婚約破棄なら
序 卒業パーティーで婚約破棄
破 悪い噂の辺境伯がスパダリ。イチャイチャしながら領地の問題が解決。
急 結婚式でハッピーエンド
ミステリーなら
序 事件の内容を決める
破 証拠を集める(伏線を張りまくる。ミスリードを誘う)
急 伏線回収して解決
このくらいざっくりに初めと終わりを決めてしまうの。ちなみにうちの貧乏奨学生はこんな感じ。
序 何も知らない5歳の女の子が外の世界に出ていく。
破 周りの大人に教育され、大きく育つ
急 育ったので学園に行く
で、第2部が学園編になる訳。
長くなりそうなら、もっと短く切り取ればいいの。王道RPGならこうかな?
序 勇者に任命される
破 あちこちを旅し、仲間を三人探す
急 仲間が揃った。さあ次の冒険へ
これでもいいの。問題が起こる→解決するために動く→盛り上がって解決。この道筋は、ゴールがはっきりしてさえいれば、途中で予定外が出ても最後はちゃんとまとまるのよ。主役の人生のこの部分を切り取る、と言う事から始めると書きやすくなります。
まあ、いろんな書き方する人がいるから、これが絶対ってわけじゃないけどね。
初心者が書きたいけどどうすればいい? って悩んでいるならまずはここから始めたらいいよ。まずは「部」を見通して、次に「章」を考えましょう。
料理で言えばさ、「人参」と「イモ」と「玉ねぎ」と「肉」をそろえるのが「序」 調理過程が「破」 味整えてお皿に盛るのが「急」って感じ?
さあ、料理名は何でしょう?
カレー? シチュー? 肉じゃが? 芋煮? ビーフストロガノフ? 最終目標がぼんやりしてると困るよね。何を作るのかはっきりさせよう!
材料(序)がある、料理のイメージ(急)も見えた。そうしたら、レシピ(破)は見えてくるよね。あとはそのレシピを具体的に考えればいいだけ。
今日はここまで。あんまり詰め込むと分からなくなるからね。
じゃあシンプルにまとめましょうか。
主人公の人生の一部を切り取る(部)
切り取り方は、エピソードの発端(序)と解決(急)まで
解決をはっきりとイメージする。解決策が分かっていればそこまでの道筋(破)を考えることができる。
次回は「破」と起承転結の考え方。それが「章」になるってことを簡単解説しましょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます