本格ファンタジーを書きたいなら去れ! ナーロッパ最高!

 設定凝りたい? うんうん。凝りたいよね。みちのあかりも凝ったよ。


 無駄だね・・・


 ずっと連載している『貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢をみる』  

  https://kakuyomu.jp/works/16817139555810310315


 最初めちゃくちゃ設定考えたんだよね。はっきり言うよ。本筋に関係ないこだわりはノイズ以外の何物でもないから! 例えばお金。ゴールドとかギルとかなじみのものでいいから。

「本格ファンタジーはオリジナルの世界観でなければ」って自分では格好つけて1グレッドとか1ライナルとか名付けても何も変わらないからね。金は金! ナーロッパの世界をメインに何が必要で何がいらないか取捨選択すればいいんだから!


 いい? ドラマとかで時代劇撮りたいとき「映画村」とか「日光江戸村」とか使えば簡単なの。オリジナルにこだわって一からセット作れば金も時間もかかるの。本格ファンタジーなら一から作ればいいけど、我々は初心者! 先人が作り上げた箱庭をお借りしながらカスタマイズするのが初心者の正しく歩む道! 組み合わせでいくらでもオリジナル感が出せるんだけど、まずは舞台は王道を利用しましょうよ。


 世界観設定大好きな人~! 説明されてもうざいからね。「こんなに考えたんだ」って自慢は最初はいらない。あなたの自慢はいらないの! ここがどんな世界かとかは1話目からいらないから。


 あのね。設定の説明は小出しにしなさい。簡単に言うと「主人公と一緒に世界を知ればいい」のよ。


 現代に生きていると情報はすぐに手に入るけど、中世ヨーロッパモデルの場合、スタート時点で主人公が知っている情報はせいぜい半径2キロ程度だって思いなさい。平民だったら同じ街に住んでいる貴族街の事すらよく分からない。貴族は平民の事など分からない。転生者なら全く分からない。主役と一緒に少しずつ世界を知って広がっていくのが楽しいのよ。神視点で最初から説明されても、主人公すらポカーンなの! 設定は小出し! 主役が触れて、見て、感じた事を感情と共に書いて行けば説明はくどくならないから! 


 それから、最初に住んでいる町(村)は、自分の住んでいる所をモデルにしてみたらいいよ。歩いて行ける距離間、馬に乗っていく距離感、一日に移動できる距離感、そう言ったものが割とリアルに想像できると創作が楽だから。隣の市は海にするとか、あの町内会はダンジョンとか決めると楽だよ。川とか感じやすいし。


 自分の住んでいる所の城跡とか分かるとなお良しだね。地域の成り立ちは必然性があるから江戸時代くらいの地域の歴史を知っていると便利かも。


 とにかく、言いたいのは「凝った所で通じない。みんながイメージしやすい方を選択しよう」ってこと! 作者のこだわりなんて読者は必要ないんだよ。


 だいたいさあ、本格って何? 江戸前寿司ってあるじゃない。もし本格江戸前寿司って言って、江戸時代の寿司が出てきたら「違う」って思わない? 本格和食? ペリーを持て成した和食って、「草!」って思われていたんだよね。肉抜いたら本格和食? そうじゃないでしょ!


 素人はね、本格っていう言葉を取り間違えやすいの! 本格を有難く思いすぎ。


 素人がいきなりコンソメスープ作れると思っているの?

 酵母菌育てて手作業で温度管理も機械使わずパンを焼けると思うの?

 最初は買ってきた食パンとスライスチーズと薄いハムとマーガリンでサンドイッチ作ったっていいじゃない。それなりにおいしく作れそうじゃん。

 本格目指した不味い料理と、そこそこのおいしいサンドイッチ。どっち食べたい? 

 最高の料理人が作る「本格」は別格! でも初心者が真似しても焦がすだけだから。


 お気楽に書こうよ。肩肘張らずにさ。物事はシンプルに考える! シンプルに言おうか?


「伝わらない文章は無駄!」

「作者の思いは伝わってなんぼ!」

「高級店は客を選ぶ。ネット小説はファミレスがいい。誰でも読める」


 初心者はそんな感じで書いたらいいです。天才以外は。


 ナーロッパを使いこなせたら一人前どころかヒット作作家になれるでしょう。その位入りやすく奥深いのがナーロッパ。


 初心者がオリジナル設定考えても無駄だよ。設定を見せたいのか物語を見せたいのか、キャラを立たせたいの?


 ちゃんと考えてみてね。メリハリ大事だし、全部がって言いうと中心がどれか分からなくなってボケるよ。取捨選択は大事だよ。





 質問あったら好きに書いてね。★100かPV2000以上取ったことがある人は自分で解決してね。

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