応援コメント

最終話 『マコ』 4/4」への応援コメント

  • 二人の行く末が気になり、一気に結末まで読みました。
    別離エンドかなと予想していたので、なんだかんだ収まるところに収まってよかったです。
    でも、一連のできごとは二人の間に小さなトゲとして残っていて、もしかしたらいずれ大きな亀裂になるんじゃないか、という危うさは残りました。(深読みしすぎかも?)
    でもそれゆえに、二人の未来に想像の余地を残した、印象深いエンディングでした。

    ふわふわで甘い百合ではなく、同性を好きになる苦悩、困難、シビアさ等がしっかり描かれており、リアリティがあって読み応えがありました。


    あと、ちょっとした疑問ですが、アリサがマコとマコちゃんを同一人物だと知るのは後半のほうなのに、あらかじめタイトルとあらすじで読者にネタバレしているのは、どういう意図あってでしょう?(批判的な疑問じゃないですので悪しからず汗)
    読者には、「二人の物語である」と強く印象付けて読んでほしいから…とか、マコ側の事情にも思いを馳せてほしいから…とかでしょうか

    作者からの返信

    最後までお読みいただいてありがとうございます。
    結末は最後まで悩みましたが、しっかり収まりつつビター感が残るのが二人には合っているかなと、こういう形にしてみました。

    作中終盤にアリサが言っているように、二人とも互いに思うところを残しながらの和解なので、それはいつか何らかの形でトラブルを生む可能性はあります。
    ただ、その痛みは離れていた十年間よりはマシであると、二人はそう信じて前に進んでいく、というお話でした。
    描きたい百合感がまさに伝わっていて嬉しいです。

    タイトルとあらすじについてですが、
    これは冒頭一話に対する詐欺タイトル、詐欺あらすじのつもりで設定してみました。
    「親友と再会してまた恋をする話」と思って読み始めたら実は「親友の紛い物を通して親友にまた恋をする話」だった、と誤認させて、
    実は前中盤をすっとばして結末を的確に示していた、みたいな感じになればと(笑)
    『マコ』という概念に縛られている主人公の行く末が、それによって逆にどう転ぶかわからなくならないかなぁ、という思惑だったのですが……
    確かに見ようによっては明確にネタバレでもあるので、際どいところですね。
    一応「マコちゃん=マコ」だと確信して読まれないよう工夫はしたつもりですが、まだ修行不足ですね(笑)

    たくさん感想いただきましてありがとうございます。
    これからも頑張ります!