これは想像に難くない

@nguyenkhanhly

第1話

昔、真冬に、雪が羽のようにチラチラと空から降っているとき、窓のところでお后が縫物をしていました。窓枠は黒檀でできており、縫物をして窓から雪を見ている間に、お后は針で指を刺してしまい、3滴の血が雪の上に落ちました。その赤は白い雪の上できれいに見え、お后は「雪のように白く、血のように赤く、窓枠の木のように黒い子供が欲しいわ...」と思いました。


その後まもなくお后は女の子を産みました。その子は雪のように白く、血のように赤く、髪は黒檀のように黒かったので、白雪姫と呼ばれました。子供が生まれたとき、お后は亡くなりました。


1年過ぎて王様は新しい妻を迎えました。このお后は美しい人でしたが、高慢で気位が高く、他のだれかが自分より美しいのは我慢できませんでした。お后は不思議な鏡を持っていて、その鏡の前に立ち、映っている自分を見て、「鏡よ、壁の鏡よ、この国で一番美しいのは誰?」と言いました。


鏡は答えました。「お后さま、あなたが一番美しい。」


するとお后は満足しました、鏡は真実を言うと知っていたからです。


しかし白雪姫が成長していって、だんだん美しくなり、7歳のときは昼と同じくらい美しく、お后自身より美しくなりました。そしてあるときお后が「鏡よ、壁の鏡よ、この国で一番美しいのは誰?」と尋ねると、鏡は、答えました。「お后さま、あなたはここの誰よりも美しい。だが、白雪姫はもっと美しい。」


それでお后はショックをうけ、顔色を黄や緑に変えて妬みました。そのときから白雪姫を見るたびに、心臓が胸で盛り上がるように吐き気がし、娘をとても憎みました。妬みと自尊心が心の中で雑草のようにだんだん高くはびこって、昼も夜も気が休まりませんでした。お后は猟師を呼び、「あの子を森に連れていきなさい。もう見るのは嫌だ。殺して証拠に肺と肝臓を持ってきなさい。」と言いました。猟師は命令に従い、娘を連れ去り、ナイフを引き抜いて白雪姫の無垢な心臓を刺し貫こうとしたとき、娘は泣きだして、「猟師さん、殺さないで。森へ逃げて二度と家へ帰らないわ。」と言いました。


娘がとても美しいので猟師は可哀そうになって、「じゃあ、逃げろ、可哀そうな子。」と言いましたが、(獣だちがすぐお前を食べてしまうだろう)と思いました。それでももう娘を殺さなくてもよくなったので心から石が転がり出たように思えました。そしてちょうどそのとき子熊が走ってきたので、それを刺して肺と肝臓を切りとり、子供が死んだ証拠としてお后に持っていきました。そして意地悪なお后はそれを食べ、白雪姫の肺と肝臓を食べたと思いこみました。

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