第2話「孤独論理」

死してさえいれば

傷つく事はなかった

毎日そうして

生きてる自分を呪っていた


この先無駄に長い人生があり

命を消すことを良しとしない

身勝手な世界が

私を苦しめ


何遍も重圧と責任を被せる


一体どれほど罪を背負えば

死刑にしてくれるか

そんな事ばかり考えていた


そうして並行するくたびれた毎日


死ぬ度胸も

生きるゆとりも無い

だから何も変わらない

もう死ぬより殺してほしいと

誰かに罪を被せて死にたいと

そう横暴になるが


結局浅い人生の僕に

それほど憎悪を燃やす人はいない


だから結果として

自分で死ぬ他なく

でもその当事者は未だに死にきれない


ああ、なぜ死を寸前で拒んでしまうか

その理由が分かれば

きっと明日は少し前を向けるが


それさえわからない


だから今は死を乞うたびに

生きた心地がする


その孤独論理を抱いて

日々をなんとか送っている

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