第22話 私⭐︎ポンコツだ。


そのホテルの内部はウッド調の、お洒落な雰囲気だった。

ただし、内部には誰もいない。フロント係さえいない。

マッチョにお姫様抱っこされたまま、304号室の玄関に通された、



刃物や、拳銃や、武器らしきものもそこらじゅうに置かれている


「どうだ、俺のコレクション、すごいだろ」


マッチョは得意げに話している。



♠︎ほんとマジやべえ、私、また夢の中にいるのか?


これなら腹黒いのが一目瞭然、疑うまでもなく

こいつは最悪な人間だとわかるな。


「ええ、とっても素敵なご趣味だこと」


「いいホテルだろ、俺は304号室をずっと借りているんだ

このホテルは俺のものと言ってもいい。

お前のものは俺のもの。

最高のクリスマスを過ごそうじゃないか」


郷田は、ボコーダーで加工されたようなロボットボイスで話した、口元にうわずった笑いを浮かべて。

続く
















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