異世界側の主要人物(追加予定あり)


秋山 英輔(フリードリヒ・グレスタード=センジェルト)


 快利の祖父で現実の世界で死んだ後に五十七年前のグレスタード王国に異世界転生し快利を導こうとしていた男。異世界転生前は快利の身内として唯一、快利の面倒を見て大事に育てようとした慈悲深い人物。快利の生い立ちに自分の力の無さを悔いて最後まで心配していた強く心優しい男だった。

 異世界転生後は企業経営者として、また現代の自分の有るだけの知識をフル活用しグレスタード王国を盛り立てる。その後、先代の王に認められ異例の抜擢で先王の第一王女と結婚し国を飛躍的に発展させる事に成功する。

 また転生した後に勇者としての資質も血筋的に一部を受け継ぎ、それが快利や慧花などに後天的に目覚めている。王国の動乱や他国との戦いを収めた後は短命だった第一王女との間に一男をもうけている。その後に第一王女の側役だった女性と結婚し二児をもうける。その内の一人が慧花となっており話がややこしくなっている。

 十数年は平和な世が続いたが目覚めた第一の魔王サー・モンローに同盟国を含めた全ての国が崩壊、最後の頼みの綱として異世界から召喚されたのが快利だったことに運命を感じ恐ろしい計画を立て始める。

 その後は様々な試練を快利に与えるがあまりにも過酷過ぎたので快利が異世界から現実世界に逃げ出すという予想外の事態が発生し本編はここから始まる。その後は本編の通り快利を救国の英雄にしようと画策していたが、ついでに現実の世界も征服し快利に全てを与えようと考え異世界征服を行い時空宮殿で侵略をしようとした。

 最終決戦後は全ての野望を断たれた上で戦争責任を取って異世界では死亡を偽装され現実世界側の七愁時因島で妻と静かに暮らし定期的に快利やひ孫達と余生を楽しんで静かに隠居生活をしている。



カーマイン・ヴィ・ジュディット=カルスターヴ(仮面のネミラーク)


 セリカの父親で快利の師匠の一人。魔王襲来の際には王国の防衛線を支え続け魔王軍の侵攻を抑えていた人物で快利と会ったのは魔王との戦いの後だった。その際に飲み屋で語らった結果、将来の嫁にとセリカをと言われ後日会った時に衝撃を覚える。

 実は二人は王都出立前に出会っていて当時のセリカは10歳で快利は17歳で常識的に無理だったからだ。その後も度々、二人をくっ付けようと画策したりモニカが行き場が無いと分かると積極的に保護したり根は優しい人物だった。

 しかし、とある理由から貴族戦争を起こし王家に反旗を翻しクーデターを起こしてしまう。その後の戦いで快利の成長を確認すると一騎打ちで敗れた時に自らのスキルと魔法の一部を譲渡し息を引き取った……かに見えたが偽装だった。

 それから快利が異世界に逃げた後は仮面の騎士ネミラークとして復帰し英輔の護衛をしており王に反旗を翻す下級貴族の連合、七大貴族の六つの家を滅ぼし快利たちを待ち構えていた。

 戦闘スタイルは魔法剣士で二刀流。幾つもの剣を使いこなす器用さで実際は体の各所に隠した最大で六つの剣を使い戦う。

 最終決戦後はセリカと快利の子供を見守り引退しようとしたがカルスターヴ家の復興を頼まれ親戚のダインクトを鍛える事になりカルスターヴ領で彼の訓練や監視などをして余生を過ごしている。



ライカルド=ギィ=エルントゥーナ


 王国の近衛騎士で元は快利と一緒に一番最初の魔王サー・モンローを倒した勇者パーティーのメンバーの一人。愛称はライ。長身で大剣を使いこなすイケメンでスキルの冴えが凄まじい男で一行の中で一番モテモテだった。

 魔王討伐後に二人の幼馴染を娶り結婚して子供は五人いる。ちなみにどちらも貴族の娘で三人の仲は良好で快利は完全な勝ち組と、その子供達を可愛がっている。その後も何度も事件が起こる度に共闘する戦友となった。

 快利が現実世界に逃亡後は戦う相手がおらず一時的に戻って来た時は喜んでいた。その後、王国の異世界侵略の際には先遣隊として王の暴走を止めるために快利を迎えに来て再び共闘する事になる。

 剣の腕前だけなら快利と同等にまで成長しており並ぶ者が快利以外は居ない。武器は魔術剣『シギィドンオーラ』で魔力の低いライでも戦えるように細工がされている特注品でライの持つのはオリジン(日本刀で言う所の真打ち)でレプリカン(日本刀で言う所の影打ち)が二本存在し内、一本は行方不明となっている。

 最終決戦では王国に残り国内の平定に勤め快利たちの後方を他の勇者パーティー達と守り快利らを決戦の場に送り出した。その後は主だった要職が欠けたから近衛騎士団の団長に就任し新王を支える事になった。

 


グラスドラゴン


 魔王サー・モンローが環境整備のために作り出した七竜の一体で解放後は自らの意思で秋山由梨花の眷属の一体となる。見た目は四足歩行の緑色のトカゲで尻尾に赤い花が咲いている。

 実は元々は四竜だったが最初に作った四体があまりにも凶悪で環境整備よりも破壊を推進してしまうため効力を抑えるために作られた追加ドラゴンの一体。

 役割は無限に増殖し肥え実りを豊かにする大地を創造し変化させる事だが大量の魔力を含む土壌を作り出すため魔族以外には毒性のある土地に変わってしまう。

 快利が勇者時代に二番目に戦ったドラゴンで驚異的な再生能力と防御能力を誇るが聖なる一撃の前に崩壊寸前にまで追い込まれ死んだふりをして逃げ延びる。

 転移後は由梨花の大学に出現し一度は由梨花を殺してしまうが快利の怒りと因果律操作魔法で無かった事にされ二度目で撃退され再び死んだふりで回避し弱体化した所を由梨花に救われる。

 性格は陽気で楽天的、好物は野菜で実は魔力が強い土壌は嫌いな事が判明し生みの親の魔王のことも好きではない。弱体化した際の小型化で普段は由梨花のペットのようになっている。

 マスターの由梨花のことはバカだけど良い人という認識で快利ともども大事な主人として認めている。



フラッシュドラゴン


 魔王サー・モンローが環境整備のために作り出した七竜の一体で解放後は自らの意思で秋山由梨花の眷属の一体となる。性格はかなり生真面目で忠誠心が一番高い。

 能力が魔力の流れを磁場や磁力それに電力を操り正常化するのが仕事だったが他のドラゴンのように動かなくても出来る作業なため突っ立ていたら快利に奇襲を受けて一発で倒された可哀そうなドラゴン。

 追加の三体の内の一体で見た目は白く大きな翼と常に発光している一本角が有る。グラス同様に死んだふりで快利をやり過ごした後は現実世界に転移し力を蓄えながらマリンドラゴンを守護していた。

 自分の力は魔力に依存してると勘違いしていたが本来は電力・磁力などが通る場所全てを影響下に置くという破格の能力が判明、現代社会では無双できることが判明する。快利と和解し由梨花の眷属になった後は電子化することで由梨花のスマホに取り憑き常に彼女を守っていた。また那結果とは電子世界で意気統合し個人的にも様々な協力をし友人関係を築いている。

 三竜は他のドラゴンとは違い明確に性別が発生しており三竜は姉妹のような関係を構築している。異世界では能力が半減するが現実世界では電気が溢れているから好き放題できネットで繋がっている部分には全て侵入が可能で勇者をサポートする。




マリンドラゴン


 魔王サー・モンローが環境整備のために作り出した七竜の一体で解放後は自らの意思で秋山由梨花の眷属の一体となる。純粋な魔力の海を想像し世界中の海を魔物で溢れさせる能力だが凶悪過ぎるので生みの親の魔王自身が改良を加え魔力を浸透させる能力に変えられている。

 凄まじく巨大で最大で15キロまで成長し海と同化するか小型化するかで普段は隠れている。見た目は淡い水色の純粋な姿のドラゴンで三竜の中では一番最初に生まれて姉のように扱われている。

 性格は穏やかで争いを好まない性格で快利との初戦闘では防戦一方で苦戦したが快利が初めて人前で使った英雄化で消滅寸前まで追い込まれる。その後は他のドラゴンらと現実世界に来たが日本の海があまりにも汚いため機能不全に陥り弱っていた。

 そこを快利と由梨花によって助けられ取引によって同盟を結ぶ。当初は快利を疑っていたが由梨花のあまりの邪気の無さに逆に守ろうと決め眷属となる。戦闘では結界や浄化などの補助に回るが実際は七竜では一番ブレスの威力が高く攻撃力は黒龍を除けば最高である。

 後の快利や由梨花それに島には必要不可欠な存在となり最終決戦でも他のドラゴン達と極めて重要な役割を担うことになる。




新生魔王イベド・イラック


 新生魔王とは人間側からの呼称で正式には魔王イベド・イラック。グレスタード王国のある異世界とはまた別の次元の異世界から侵略して来た王国としては二例目の魔王で一人目の魔王サー・モンローよりも遥かに強い力を持つ。

 目的のためには手段を選ばない極めて冷酷であり狡猾な性格で異世界と現実世界の双方で快利と幾度も死闘を繰り広げる。

 戦闘スタイルは主に転移と時空の魔術などを用いて快利や王国を追い詰める一撃離脱の戦法。第一次時空戦争では覚醒し一時的に英雄化した快利の力で瀕死に追い込まれ復讐するために過去に跳んだ。そして過去で準備を整え万全な状態で挑んだ第二次時空戦争では三度に渡り快利と戦うが全て快利と後の妻となる女達の前に敗北を喫している。また知性も高いレベルで因果律操作魔法の研究や魔王シリーズと呼ばれる凶悪な人工魔族を生み出すなど禁忌を通り越した研究も得意。

 そして強さの最大の特徴は快利と同じく因果律操作魔法を使える事で因果を操り未来を変える事が出来る。しかし快利と違い日に一度しか使用ができないため三回使える快利を利用し世界を破壊し神という概念に挑もうとしたのが本来の野望だった。

 時空宮殿と呼ばれる人間側の呼称では『空飛ぶ城』と呼ばれる場所が本拠地で世界の狭間に存在し最終決戦で時空宮殿ごと破壊され完全に敗れたかに思われたが、執念深く自らの魔力を『時闇の楔』に、体細胞をナノ物質『Ⅰ因子』と呼ばれる分子に分け人間に寄生することで何度も復活を果たそうとする。




魔王サー・モンロー


 一番最初にグレスタード王国を追い詰めていた魔王。元々、数千年前に眠りについた魔族で封印が破られ覚醒した。これは当時の勇者が封印までしか出来ずにいたからで勇者の血筋が薄くなり封印が弱まり蘇った。

 意外にも学者肌で密かに世界を魔族の住みやすい環境に作り替える研究をしており、そのために七竜と呼ばれる七体の環境改善用生命兵器を作り上げたが完成度が高過ぎて自分にも御せないと判断し封印した。

 また侵略途中でうっかり邪神キュレイアを目覚めさせてしまい自分達が贄になるのを恐れて人間を贄として与えてる間に対抗兵器や戦力を整えようとしていた。その二面作戦のせいで快利たち勇者一行に追い詰められ四天王も敗北してしまう。

 最後は快利との一騎打ちにおいて快利の秘策と変な名前の技に敗れるという魔王としては情けない最後を迎えてしまう。その後は魔王が何体も出て来るので便宜上この魔王が最初の魔王と認識され何も呼称の無い『魔王』と呼ばれる。

 快利が現実世界に帰還した際には因果律操作魔法を駆使しして快利を付け狙っていた新生魔王に見つかり時間稼ぎのために利用され魔力を供与され魂だけの存在で生き残る。そして快利が捨てた勇者として七年間戦った体を奪い勇者の体を持つ魔王として復活を果たす。




本編


https://kakuyomu.jp/works/1177354054934588731

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