最終話:相合傘はひとつあればそれでいい。
その後、
毎日、朝一緒に学校へ行って、休み時間も一緒にいて、夜はベランダで話して
よく飽きないもんだって思うよね。
愛し合ってる僕たちはそれでも時間が足りない。
お互い離れてる時にだってほんとは僕は紗凪のそばにいたい。
しゃべらなくったっていい・・・黙って横に座ってるだけで、ただ時間が過ぎる
だけでよかった。
紗凪は僕とラブラブな関係になって、生きがいを見つけたのかストレス障害に
悩まされることはなくなった。
やはりメンタルは大事・・・心穏やかでいることが大きく心に影響する。
もし僕と紗凪が分かれる、なんてことになったら、また紗凪はストレス性障害が
ぶりかえしちゃうかもしれない。
僕の責任は重大。
でもその責任を僕は喜んで全うしたい・・・できれば生涯に渡って。
僕たちのこの先のことは、どうなるか僕にも紗凪にも誰にも分からない。
分からないからこそ大切にしたい。
最初は僕の叶わないと思った一目惚れから始まった恋。
思ってるだけじゃ恋ははじまらない・・・よくあるような淡い恋心で終わる
ものと思っていた。
出るのは、ため息ばかりだった。
だけど僕のため息の行方は紗凪という愛しい彼女によって受け留められた。
もうため息をつくことは二度とない。
あ、雨の日、傘を忘れた時はため息つくかな?。
でも僕の愛しい人・・・他のカップルはどうかは知らないけど僕らの
人生の相合傘はひとつあればそれで充分だよね。
おしまい。
ため息の行方。〜相合傘〜 猫野 尻尾 @amanotenshi
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