『下宿のおばさんに』 中の中の中


 ぼくは、やたらに広大で豪華になった下宿の階段を、ふらふらと上がりました。


 あの、意味不明な光✴️たちは、相変わらず付いて回りますが、特に害は成さないようで、むしろ、明かりの役目を果たしているみたいです。


 しかし、地獄の女神さまである、不思議が池の幸子さん(ぼくの創作ですが。)が、最終鬼形をしたみたいなひとは、相変わらず玄関ホールの頂上部から、にたにたと、ぼくを見下ろしていました。どこか、昔のテレビの人形劇にでてきた、『玉梓が怨霊』、みたいですが、もっと上品です。


 ぼくが、おどおどしながら、階段の真ん中にある、かなり広い踊り場まで上がってきたときでした。


 名高い江戸末期の人切り侍さんと、ピーターパンさんと、切り裂きジャックさんと、減量して、温泉に入り、さらにスリム化した酒呑童子さんが、合体したみたいな『怪物』さんが、現れたのです。


 そうして、彼は、こう、おもむろに、述べたのです。


 『やっときたな。さあ、けりを着けよう。』


 なるほど確かに、非常に、見覚えがあるのですが、はっきりと、それは誰か、とは、断定ができないのです。


 『まった、まった。あなた、どなたでしたか?』


 『はあ? わからない?』


 そいつは、失望し、呆れたように言います。


 『きみが作り出した、あらゆるトラブル、過ち、間違い、悲しみ、希望と失望などが、おいらに集中化しているのだ。さあ、闘え。』


 そいつは、両手に、かなり長いナイフを持って、斜め上側に、振りかざしました。



 これは、違法なのでは、ないふ?



 すると、ぼくの左手には、円形のでっかい手裏剣みたいなものが、10枚ばかり、現れたのです。


 『なにも無しでは、不公平だからな。さあ、行くぞ。』


 怪人は、鋭い一撃を入れてきました。


 武術とか、スポーツなんて、まるで知らないぼくです。


 どうしますか?


  

      ⚔️ 😱

 


 


 


 


 


 


 


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