第六日
世界中でたった一匹。ぴんく色の羊がいる。
朝焼けに染まった雲を神様が羊に造りかえた。
さみしがり屋の太陽の側で生きるため。
太陽がひとりぼっちで、悲しみに泣かないように、やさしい神様がぴんく色の羊を造ったの。
太陽はもう、ひとりぼっちではなくなった。
だから、もう、さみしくないよ。
でもね。太陽が地平に沈んでしまったら、今度は羊がひとりぼっち。
闇の世界でたった一匹。
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