おまけ3・名付け秘話 想編

【向井 想(むかい そう)】



 想も、悩みました。


 初めは、散々さんざん考えた末、『境(きょう)』と名付けていました。


 ですがこれも、自分の中で定着せず、ぱっと見た時に読みにくいので、やめました。


 当初のストーリー展開の予定では、操られている、ということになっていたので、『そう』→『そう』としました。(『想いを操られている』という意味も入りました。)


 大人向けの小説を目指していたので、少女漫画の男子キャラクターのような、爽やかすぎる字は避けました。(でも、『想』もまあまあ爽やかかもしれません。)


 完成版では、操られている、という部分は薄れていると思いますが、しっくり来たのでそのままになりました。


 しかし、時々、『おもう』と読みそうになるのと、まぎらわしくなるので『おもう』などの表現が使えなかったことと、『ソウさん』が『ゾウさん』に見える可能性があるのと、『想はそう思った』と書くと、ダジャレみたいになってしまうのがネックでした。


 書き直すとしたら、想の名前は変えるかもしれません。


 名字は、無世界の『無』→『む』→『むかい』→向井(読みやすい漢字にしたかったので。)という風に考えました。


 妻の元へ『むかう』し、妻を『むかえ』に行くし、いいかなと。


『むかい そう』という響きも、大人っぽくて良かったと思っています。

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