おまけ1・制作裏話

『無世界物語』を最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。


 ここからは、制作の裏話となっております。興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ。


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『無世界物語』は、「もしも異世界に、一つだけ物を持っていけるとしたら?」というアイデアから始まりました。


 これはいいアイデア、と思っていたのですが、後々調べてみたら、Web小説界隈かいわいではよくある感じのもののようでした。


 とは言え、書いているうちにどんどんれていったので、問題なし。うん。


 当初は普通に、主人公(想)が少年(アーロ)と共に冒険しながら、失踪した妻を探すだけの話になる予定でした。


 展開としては、実は妻とアーロは同一人物であり、研究者である彼女/彼は、マノクの法則が見つからないから、想を、持ち物を限定させて異世界に引き込み、色々と危ない目に遭わせて、法則を暴き出そうとしていた、のように考えていました。(実際、完成版で、アーロは、それに近い目的があったと書いていますが。)


 でも、鍵なんか持ってきちゃったしな。これで、どうやって冒険すればいいの? と、行き詰まっていたら――。


 想が、アーロのパパになってくれたんです。


 そこで、ガッと、流れが変わりました。


 変わりすぎて、自分でもアワアワしていたのですが、何とか、この形にまとまりました。


 それより後のことになりますが、ラストも、大きく変わったんですよ。


 初めは、アーロの一つ目のメッセージで終わる予定でした。


 あぁ、この小説は私(読者)にアーロが残してくれたもので、私は知らない間に、アーロと旅をしていたんだ、という。


 でも、それだと、「よくある、小説と現実世界に繋がりがあるエンドね」と言われるな、と思いまして、付け足しました。


 付け足した部分は、多少カオスかも、とは感じているのですが、色々と考察しがいがあるエンディングにできたのではと考えております。



(おまけのおまけ)


 色々な世界の人種の違いは、『別にここがこうあっても、人類が繁栄するには困らないのでは?』という部分で考えました。


 肌と髪が、犬や猫のように斑模様をしていても、髪が首の後ろまで生えていても、背骨が一つ多くても、指が四本でも、絶滅することは無いのでは、という風に。

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