第121話 深層料理(1)サボテン料理
<無事耳死亡>
<同じく>
<キーンッってする…>
<断末魔にゾッとした>
<かずやんの技名が適当すぎて辛い>
<桜華一閃…中二心くすぐる好きな技名になりそうだったのに…>
<さすが俺たちのかずやんだぜ!>
<それより、そろそろ雪が晴れてきたぞ!?>
<まじだ!まじでどうなったんだよ。>
カメラの視界が晴れる。
グロフィルターがオンに変更された映像は――
<まじかよ…>
<首を一刀両断…>
<か…かずやん…>
<【50,000円】かずやん最強!かずやん最強!かずやん最強!>
<【50,000円】「姫っちゃん」かずやん最強!かずやん最強!かずやん最強!>
<【50,000円】かずやん最強!かずやん最強!かずやん最強!>
<【50,000円】「パンプキン」痺れました!かずやん最強!かずやん最強!かずやん最強!>
<【50,000円】かずやん最強!かずやん最強!かずやん最強!>
<これがかずやん…ソロで深層踏破する者ですか…(英語)>
<シャレにならない強さですね…(英語)>
<そうだろ!これがかずやんの実力だ!>
<日本の探索者なめるなよー!>
「あー…みんな喧嘩はダメだからね?」
どうやらここまで大きい巨体は、光る肉と通常の肉、1匹に両方の部位があるようだ。
このあと調理するため、巨体の中で光っている部位の肉の塊を骨ごとザックリと切り取った。
残りのマンモス…どうするよ…と思いながらマジックバックを見るも、どう見ても袋の口よりもデカい肉
試しに袋の口をマンモスに向けてみたら…吸い込まれるようにバックの中に吸い込まれていった。
「えっ…入った?」
<マジックバック…一体どれだけ入るんだよ…>
<どんだけーー>
<かずやんがおどろいてらーww>
「うーん…このマンモス…ギルドに卸せるんですかね?」
<「ギルド公式」ミスリルアーマーの特殊解体が発生するのでその分の費用は発生しますが、素材と食材共に買取可能です。サイズがサイズなので、受け渡し場所は別途調整とさせてください>
<ギルド公式キタ――(゚∀゚)――!!>
<神田さんこんちゃー!>
<即レスすぎwww>
「ありがとうございます!了解です。ダンジョン出たらよろしくお願いします!」
なるほど…基本解体もすべて、お任せできることが分かったら…。
ぐぅーーー……
はらが…へった。
「ははは…ガッツリ動いたのでお腹空いちゃいましたね。いいお肉も手に入ったので料理を始めますか!」
フロアボスを倒した先にあった洞窟の中にダンジョンポータルが存在していた。
この洞窟はそこそこの広さで、先ほどまでの豪雪を忘れさせるぐらい暖かく、料理をするにはうってつけの場所だった。
「今回のダンジョンで取れた食材は…フロストキャクタスと、ミスリルアーマーマンモスの肉、これらを使って料理をしていきますね!」
そう言いながら、サボテン、マンモス肉以外に、ルビーキャロットをマジックバックから取り出しておく。
「さて…でははじめましょう!
マンモス肉といえば、骨付きのマンモス肉にガーリックマシマシのオリジナルスパイスをかけてアルミホイルで肉全体を包んだら、しばらく置いて味をなじませておきます。
次に、サボテンは皮をピーラーで削いだら縦長にカットして、ルビーキャロットもサボテンと太さを合わせて縦長にカットしておきましょう。
次にマンモス肉を薄くスライスしたものを準備して、サボテンとルビーキャロットをのせて巻いたものを何個か作っていきます。
ここまで出来たら下準備は完了です!」
炭に火を入れて、調理ができる環境を作る。
「さて、アルミホイルで巻いた骨付き肉は中までしっかり火を入れる必要があるので、炭火でじっくりと蒸し焼きにしていきます。
一か所だけ焼きすぎないようにたまにひっくり返しながら様子を見ていきますが出来上がるまで時間が掛かるので、その間にもう一品を作っちゃいましょう!
ホットサンドメーカーを取り出して、肉で巻いた野菜をフライパンに並べていきます。
蓋をして両面に焼き色を付けたら、蓋を開けて醤油を軽く回しかけてしっかりと絡めていくと…ほら見てください
サボテンの水気と醤油が混ざってちょっとトロっとしてくるんですよ。
こうなってきたら完成です!」
皿を用意して、そこに料理を乗せたら…完成!
「1品目はサボテンの肉巻きです!
もう一品はできあがるまでしばらく時間が掛かっちゃうので…先にできた料理を食べ始めましょう!
サボテンの肉巻きと一緒に飲む飲み物と言えば…じゃん!金色のヤツ!!」
マジックバックから金色のヤツを取り出して…フタをパカッと開くとモコモコの泡が出てくる。
「では…いただきます!」
グビッと金色のヤツを流し込む…キンキンに冷えてやがる!
サボテンの肉巻きを一口…。
「うーん!サボテンって炒めると酸味とネバリが出てくるんですよ。
フロストキャクタスはどうだろう?って思ったんですがサボテンの特徴がしっかり出てますね!
この酸味が醤油と合わさることで、ポン酢みたいな味になるんです。
あとはネバネバの水分が餡みたいな役目を果たしてくれるんで、味付けは醤油だけなんですがめっちゃいい塩梅な味付けになってますね!
肉も柔らかすぎず、硬すぎずサクッと歯切れがいいですね!」
一口食べて、グビグビビールを飲んで、たまーに肉をひっくり返す。
「いやー…まずは一品、めちゃくちゃ空腹だったので美味しかったです」
一品目を食べ終えたら…メインディッシュのお時間だ!
―――――――――――
「★★★」や「ブクマ」いつもありがとうございます!
風邪?っと思ったら、コロナになってました…。
熱は下がったものの節々の痛みが残っているので、
もうしばらく自宅療養を続けようと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます