第97話 簡単に倒せる方法
「うーん…虫と連戦…ほんと嫌になりますね」
<緊張感…>
<姿が見えないけど糸ってことは…シャドウスパイダーか>
<下層のスナイパーだっけ?>
<集合体恐怖症の俺、さっきので結構ダメージあったのに次は蜘蛛か…>
<また厄介なモンスターと連戦してるなー>
「闇に紛れて攻撃してくるめんどくさい相手ですが…簡単に倒せる方法を今回やりたいと思います」
<簡単?>
<かずやん基準の簡単かー…>
「今回は自信ありですよ!ほらっ見ててください」
シュッと糸が飛ぶ音が聞こえる。
その糸を避けるでもなく、身近にあった石を掴むと視認できた糸に向かって直線に投げつけた。
石が糸に絡まるが、減速することなく…闇に吸い込まれ…そしてゴツッっという鈍い音が響いた。
「ほらっ!糸が飛んできた方向に向かって石を投げるだけです!簡単でしょ?」
<うーん…簡単ではないかな?>
<どんな腕力してんだよ…>
<メジャーでも活躍できるだろ…>
<いやいや捕手が一撃で飛ぶぞ?>
<シャドウスパイダーの糸って鉄みたいな強度とかなじゃなったっけ?>
あっれー?おっかしいなー…。
「さ、さて…サクッと蜘蛛を倒したところで…次に進みますよ!」
<うーん…前までこんなに下層をサクサク進めてたっけ…>
<まあかずやんですし…>
<人間を辞めると成長速度も人外になるのか…>
<【10,000円】「パンプキン」実力差を改めて実感しますね…>
<あっ、パンプキンだ!Sランク昇格おめでとー!>
<かずやんは人外…パンプキンはギリ人の領域にいるから比べちゃダメだ!>
<でもパンプキンもAランクからほぼ最短でSランクに到達したよな>
<まえ、初配信みました!これからも応援しますよ!>
<「パンプキン」皆さんありがとうございます!かずやんさんの背を見て自分たちも頑張ります!>
<いやいや…かずやんの背を見たら人外になっちゃうよ;;>
「パンプキンの皆さんSランク昇格おめでとうございます!動画配信始めたの見ましたよ!応援してます」
<そういいながら、下層のモンスター見ずに倒せてるんですかね…>
<いやー…流石というか…安定のかずやん>
<緊張感…>
感覚が鋭くなったのか、どこに何がいるのか手に取るようにわかるようになったこともあって、モンスターがいるであろう所に刃を振るうだけでモンスターを討伐できる。
人外と言われるのは心外だが…、否定できないかもしれない…な。
「さて…下層のフロアボスは…」
うーん…これは…いい食材だ。
フロア中央にバチバチと音を響かせるモンスター…雷鳥がそこにいた。
「クェー!!!」
開幕早々、雷撃の雨が降り注ぐ。
氣で盾を作り、雷撃を防ぎつつ…瑠璃色の刃に氣を纏わせる。
そして一振りして氣の刃を飛ばすと、避ける間もなく雷鳥の首がスパッと切れた。
<いやいや…>
<フロアボスだぞ?>
<下層のフロアボスを一撃って…>
<雷鳥の雷撃ってかなりヤバいって聞くけど…>
<氣の盾で防げるのか…>
<無理無理絶対やるなよ。前、探索者パーティーが為す術なく撤退してたぞ…>
<これがかずやんクオリティーか…>
<グロフィルターオンにして解体をテキパキ進めてるんだよなー>
<雷鳥って旨いのかな?>
<そればかりはわからんなー…市場にまず出回らないし…>
「さて…下層フロアボスを討伐したので…この辺で昼食にしましょうか!食材は…じゃん!絞めたて新鮮の雷鳥を使って料理をしていきますよ!」
ウキウキしながら、調理器具を取り出し料理の準備に取り掛かった。
―――――――――――
いつも作品を見てくださりありがとうございます
大変申し訳ございませんが、今回を持って不定期更新とさせてください
マルチタスクで作業をするのが苦手なのでしばらくは本業をメインにさせていただきます
今後についてはある程度まとまった文量を用意できたときに更新していきたいと思います
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