第42話 姫っちゃんコラボ~おかわり~(2)
「皆さんこんばんはー!かずやんです。はじめの仕事をたくさん作るためのおかわり配信でーす!」
「はじめっす!パ…パイセン…そんな意図があったんっすか!?」
<おかわり配信キタ――(゚∀゚)――!!>
<はじめちゃんちーっす!>
<かずやんさっきの配信で根にもってるな笑>
<姫っちゃんがいる!>
<姫降臨!>
<姫降臨!>
<【8,989円】今日の料理はなにー?>
ふう…高尾いじりはこれぐらいにしておこう。
軽くメンバの自己紹介をしたあと、今回の配信の趣旨を説明を始めることにした。
「さっきの配信を見ていない人向けですが、先ほどロケットラビットを狩ってきました。今日の配信では皆さんからの質問に答えながらロケットラビットのお肉を使って料理を作っていきたいと思います!」
<おぉー!雑談配信ですねー!>
<聞きたいこと結構あるんだよね!>
<【1,000円】かずやんははじめちゃんと姫っちゃんどっちと付き合ってるんですか!?>
本日の食材、ロケットラビットの
「あー…俺に彼女はいないですねー。はじめは従業員ですし、姫っちゃんは配信の先輩なので…」
視線を感じるが、今はスルーだ。
「今日は煮込み料理なんですが、時短しないと皆お腹を空かせちゃうので圧力なべを使っていきますねー。」
<かずやん配信中に氣の話してたと思うけど、実際かずやんには氣が見えてるんですか?>
「氣は見えますねー。でもこれって目に氣を集中して集められるようになれば誰でもできるようになりますよー!」
<それは嘘>
<【500円】目に氣を集めるってどう意識したらいいんですか?>
<あーなるほど、わからん>
タマネギがしんなりしたら取り出して、うさぎの
「寄り目にすると目に意識が集中しますよね?その状態で目に氣を流すイメージです。武器と違って流しすぎると目がスパークするんで力加減がとても重要になるんですよー。」
姫っちゃんがこちらを見て顔を青くしている。
一体どうしたんだろう?
<サンクス。試してみたら若干ぼやっと見えました!>
<目が…目がぁああああーーーー!!!>
<まじだ…俺も見えた>
<視界が爆発した>
「あっ、これ武器に氣を集められるようになっているのが前提なので…皆さん無理しないでね!」
<それ…先に言ってよぉー>
<さっきの配信の件、根に持ってて草>
<最低でもCランクぐらいないとできないってことか…>
<まだ試してなかったセーフ>
<なんか探索者にとっては常識がひっくり返る配信になりそうな雑談配信だな…>
赤ワイン、セロリ、ロッキーキャロット、ローズマリーを加えた後、炒めたダンタマを戻してコンソメに塩とこしょうを入れて、火を弱め圧力を20分ほど加圧する。
<【1,000円】
<それ気になってる!>
<俺も!>
<私も!>
<ほかで見たことのないスキルだったよね!>
「
「発言のすべてに、問題しかないですね…大丈夫ですかその会社」
「私も師匠の真似をすれば…」
「それは容認しないです。」
三鷹さんの頬が引きつり、姫っちゃんの発言を即座に止める。
<お、おう…>
<予想以上に過酷な条件>
<ブラック企業に入社する若者が増えそう>
<※かずやんは特殊な訓練を受けています>
<かずやんって苦労人なんだな…>
「そうっすね…パイセンはほんとすごいっすよ。パイセンの最初の頃はわからないっすが、私が入社したときには部下にあの頃を経験させるわけにはいかないって、1人で5人分以上の仕事して、私たちは平日多少残業はあっても土日は休みを実現させていたっすからね…」
<いやいや…どんな超人だよ…>
<めっちゃいい先輩だけど、貯め込みすぎて潰れるタイプじゃん>
<学生時代から化け物だったかずやんだったから成し遂げれたんだろうな>
<かずやんいなくなったらその会社大丈夫か?>
「あー…私とパイセンのいた会社は潰れたっすね…。というのもパイセンが辞めたあと、パイセンの部隊は即会社を辞めたんっすよね。その仕事量は他のチームで受けきれるキャパを余裕で超えていてっすね…既存案件を完遂せずに新たな案件しかとってこなかった社長は既存案件が炎上続きになって、しかもリリースした機能が問題だらけで損害賠償問題に発展して、色々回らなくなって倒産しちゃったんっすよねー…。」
<ざまぁww>
<かずやんいたら回ってたっていう事実が異常すぎ>
<なるべくしてなったって感じだね>
<ブラック企業ってそういうところがあるよね>
―――――――――――
書いてたら5,000文字超えたので、いったん区切りますね
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