第35話 姫っちゃんコラボ(2)
上層で軽めの戦闘を繰り返しながらウォーミングアップして姫っちゃんと俺は中層に入ったところで、姫っちゃんに何かアドバイスできないか戦闘時の動きをよく見ることにした。
「姫っちゃんって短剣振るときの動作に若干の無駄があるよね?短剣ってまっすぐに振りぬいた方が勢いが乗りそうだけど、すこしスイング気味になってて、せっかくの勢いがノリきれていないように感じるね。」
自分も短剣を持ってみて、試しに振りぬくしぐさを見せてみる。
とはいえ短剣をメインで使ってるわけでもなく、何となくな感想になってしまいいまいちコメントのウケは良くない。
「短剣の振り方は人それぞれだから役に立つかはわからないけど…武器への氣の巡らせ方についてはまともな指摘ができるかも。氣の扱い方が変わるだけでも実力以上の力が発揮できるようになるからね。特に短剣にしっかり氣がいきわたってないと切れるものも切れないし、武器も簡単に壊れてしまう。氣を扱えるだけで前のサイクロプスを相手にしても武器は壊れなかったんじゃないかな?…うーんそうだな。少し肩に触れていいかい?氣の調整しよう。」
「えっ、あっ、はい。お願いします…」
<姫っちゃんの肩に触れるだと…>
<この指導はどういう指導ですかね(ゲス顔)>
<肩に触れて何するんですか?ハァハァ>
「姿勢の矯正ってあるでしょ?それと同じように氣の調整をしてみたいと思います。氣って意識するだけでも少し違うけど、訓練することでしっかり扱える様になるんです。しっかり下地を作るだけでも1ランク上を目指せると思うんですよね。今回は適切に氣が扱えている状態を一度経験してもらって、その感覚をつかんでもらいたいと思っています。」
姫っちゃんに断りを入れたので、俺より一回り小さい姫っちゃんの肩に手を載せようとしたとき、深紅のツインテールの間から覗かせるうなじに少しドキリとする。
「ごほん、では…一度短剣に向かって氣を流してみてください。」
「は、はい!師匠!」
<かずやん緊張してる?>
<(z´◉◞౪◟◉)ジーッ…>
<センサーピッキーン!>
<【666円】絶許!絶許!絶許!絶許!絶許!絶許!絶許!絶許!絶許!絶許!絶許!絶許!>
感のいい子は嫌いだよ。いや言ってもシタゴコロはないよ?
「短剣に氣を込めているようで結構な量が全身から発散しちゃってますね…。ちょっと氣を整えるのでビックリするかも。」
「はい!よろしくお願いします。」
発散している氣を内部にとどめる様に氣の流れを調整していく。
「う、うぅうん…///」
頬を上気させ、艶めかしい声を上げる姫っちゃん。
幼げな面持ちの彼女がそういう表情をしたこともあって、悪いことをしている感をヒシヒシと感じてしまう。
<【1,000円】これは…>
<【2,000円】ごちそうさまでした>
<【500円】ふぅ…>
<俺の開いてはいけないドアが…>
<あああああ…神回だ>
<ひ、ひめっちゃーん…>
<【666円】絶許!絶…許…!絶……!今回は許した。>
なんでだよ!ってか絶許以外も書けるのね。
<「はじめ」編集ではカットっすね。>
<そんなひどい!!!!>
<そんなひどい!!!!>
<そんなひどい!!!!>
<「三鷹」かずやんさん…それ以上はいけない>
三鷹さんまで…、ついやりすぎてしまったようだ。
「姫っちゃんのマネージャーさんからNGが出たのでモザイクを入れます。姫っちゃんあと少しだから我慢してね!」
「ひぅっ!はぅ…んっ///は…はい。」
<【1,000円】かずやんこれは確信犯だろ!>
<妄想が止まらないwww>
<くっ…もっとやr>
普段の5倍ぐらいの量のコメントが流れていくのを尻目に、一通り氣の調整を終わらせた。
「えー…っと、一先ず今のこの氣の状態を忘れないようにしてください。」
「はぁはぁ…は、はい…し、ししょうぅ…」
息絶え絶えの姫っちゃんは心ここに放心しきってしまっていた…。
俺何かやっちゃいました?
―――――――――――
姫っちゃんはロリキャラ…
キャラ設定ほんと難しい
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