第20話 料理チャンネル(1)

Yで新チャンネルのことを連絡し、時間になったので配信を開始する。


「かずやんの調理チャンネル始めます。このチャンネルではダンジョンから持ち帰った食材を使って色々な調理をして部下やお世話になっている人に食べてもらうチャンネルにしていこうと思っています。」

「固いっすパイセン!どもどもー、かずやんのところで動画編集を担当しているはじめっす。心配しなくても同棲してる仲じゃないので心配するなっす。」


<1日で2度配信!?>

<えっ、その美女だれ?彼女?>

<かずやんの動画クオリティーめっちゃ高いって思ってたけど従業員いたのか>

<はじめちゃん推しに決めた!スパチャまだー!>

<2度目の配信とか神!>


「ここは職場で動画編集をメインにしている部屋です。今日の動画の趣旨はさっきも言ったように、ダンジョンから持ち帰った食材で飯を振舞おうという企画です。ダンジョンだとどうしても手の込んだ料理は作れないのでそういうものをこのチャンネルで作っていけたらいいなーって思ってます。」

「そういいつつ、今日の料理はそこまで手の込んでない…」

「おいこらっ!ネタばれを勝手にしようとするな!まずは今日の食材紹介から」

「じゃかじゃかじゃーじゃん!」

「グリフォンのサーロインです!」

<グリフォンのサーロインって100グラム2万とかじゃなかったっけ…>

<初配信からえぐい食材使うなー>

<さっきの配信で狩ったばかり>

<それにしても息ピッタリだな>

<さっきの配信だとかずやんが自分で言ってたけど、はじめちゃんのテンションだとなんか良いな>

<わかる>

<長年の信頼関係ありそう(意味深)>

<同棲してない=付き合ってないとは言ってない(確信)>


「はい、視聴者さん詮索しないし詮索しても何も出ないよ!はじめは前の会社の部下だったんです。自分が会社を辞めるタイミングで辞めてうちで働いてもらうことになったんですよ」

「うちは永久就職でもいいって言ったんっすけど、冗談は顔だけにしろって言われたっす笑」

<かずやん…それはない>

<永久就職!!>

<これはスクープの予感>

<2連続で神回の予感!>

<「姫っちゃん」かずやんさん…彼女いたんですか?>

<姫っちゃんキタ――(゚∀゚)――!!>

<姫っちゃんキタ――(゚∀゚)――!!>

<姫降臨!>

<これは…修羅場か!?>

<姫っちゃんは渡さん!>

<姫っちゃん…うそ…だろ>

<命救われたらそりゃ…ね>

<なんでかずやんだけハーレムなんだ>


「姫っちゃんいらっしゃい。みんな誤解だ!はじめとは付き合ってない。彼女も年齢=いない!って言ってて悲しくなってきた…」

<ど、どんまい>

<朗報:かずやん彼女いたことない>

<同士のはずなのに…素直に喜べないぞ?>


「はいはい、どうでもいい話はおいといてっす。料理を進めてくれないと動画が面白くならないっす!今日は何を作るんっすか?」

「あっ、えーと今日はグリフォンのサーロインを使ったステーキを作ろうと思います!」

<ステーキ…(;゚д゚)ゴクリ…>

<俺も食べに行きたい!>

<「姫っちゃん」今度コラボするときは、かずやんさんの手料理が食べたいです!>

<姫っちゃんとコラボ来るのか!?>

<絶許>

<ああああ…姫っちゃんが…>

<ガチ恋勢乙!>


「はいはーい、みんな荒れないっすよー!調整業務のできるマネージャー募集しないと、とてもじゃないっすけどコラボはむずかしいんじゃないっすかね?」

「否定できないな。早めに考えておくよ。今は料理していきますよー!

使う食材は、グリフォンのサーロインとダンタマ、ルビーキャロット、爆弾ジャガイモとニンニクを使っていきます!

爆弾ジャガイモは信管を取り除かないまま切ると、爆発するのでこんな感じで信管を丁寧に取り除きます。

次にルビーキャロットは一口大に切ってジャガイモと一緒に電子レンジで柔らかくしておきます。火の通ってないニンジンとジャガイモの食感が入るとそれだけで台無し感があるのでここはしっかり丁寧に!

あとはダンタマとニンニクをすりおろします。

グリフォンのサーロインは分厚くカットした後、筋部分に切れ込みを入れて肉が縮まないようにひと手間加えて置きましょう。

塩コショウは早めに振るとドリップ出ちゃうので焼く直前で振るのが重要です!」

下準備をサクサクと終わらせて、フライパンと揚げ物鍋を用意した。


―――――――――――

ラブコメは書ける気がしないので永遠とフラグを折るスタイル!

というわけにはいかないんだろうな…昨日時間があったので本日も2話更新!


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