第19話 料理チャンネル爆誕!
動画の編集は自宅でできるだろうと思っていたんだが…。
高尾が自宅だと怠けやすいので出社するようにしてほしいという要望を受けて、会社用の部屋を契約することにしている。
今日は出社日で部屋の明かりもついているので、まだ仕事していることだろう。
「あっ、しゃちょーお疲れ様っす」
「どもども、仕事ご苦労さん」
過去の配信した動画もきっちり編集してアップしたことで、生配信とは異なる層にリーチしていて1動画の平均再生数100万越えと上々の成果を上げてくれている。
「生配信後にこっちに来るなんて珍しいっすね」
「あー、まあ仕事に精を出している部下をねぎらってやろうと思ってな。いい食材も手に入ったし晩飯つくってやるから食ってかないか?」
「飯っすか?ありがたいっす。それでいい食材ってどんな食材なんっすか?」
動画編集の手を止め、俺の持って帰ってきた食材を見るためこっちに来る高尾。
「じゃーん!今日の配信の余りでわるいんだが、グリフォンのサーロインステーキだ!」
「……」
「おい、反応が薄いぞ?とれたて新鮮なグリフォンのサーロインは絶品だぞー!」
「なんで配信で食べないんっすか!グリフォンの肉の部位の中でも最上位クラス100グラム2万とかするやつじゃないっすか」
「いやー値段じゃないんだよ!あの時はオイスターソース炒めが食いたかったんだ!あとさ…揚げ物も食べたから油と脂身の組み合わせは流石にちょっときつかったから…食べる気がしなかったんだよ」
「まあそういうことならいただくっすが…ダンジョン外の料理チャンネル作って投稿するっすよ!せっかくの稼ぎのチャンス!こう言っちゃなんですが…食材がもったいないっす!」
「そうなると…俺が食うのはメインチャンネルでやってるし、高尾は配信で顔出しOKなのか?」
「んー…そうっすねー給料次第っすねー」
「給料か…今のところ動画編集しては100万再生連発してくれているし、基本給を10万上げる形でどうだ?あとは成果次第にはなってしまうが…」
「おー太っ腹っすね!了解っす。チャンネルに華を添えてやるっすよー!」
「自分で言うな笑」
「違いないっすね笑」
ケラケラ笑う高尾はそれはそれは魅力的に映るが、調子に乗るとアレなので言わないことにした。
「あとは…ここ最近めっちゃ世話になってるし、亮を呼ぶかな!」
晩飯にグリフォンのサーロインはどうだ?と伝えると「仕事切り上げて、すぐ行く」とだけ返信があった。
―――――――――――
ポンっと基本給10万アップ…この会社大丈夫か?
「★★★」や「ブクマ」いつもありがとうございます!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます