第8話 心機一転ダンジョン配信!
せっかくの休みのんびり昼飲みして過ごそうかと思ったが、日の目の見ないチャンネルに日が差したのでダンジョンで生配信をすることにした。
そうと決まれば善は急げ、スーパーでビールを買ってダンジョンに向かうとするか!
ストロングチューハイ?それもいいけどダンジョン飯といえばビールが一番!
「えーと、どうもー見えてますか?和也のダンジョン探索記の和也です…」
久々すぎて、何もないところに向かってしゃべるの若干照れる。最後若干尻すぼみ気味だ。
配信開始後、視聴者が100人も入ってくれた。
<あっ!姫っちゃん助けたのってほんとですか!?>
<それ、それ聞きたい!>
<姫っちゃんを助けてくれてありがとー!>
<ありがとー!>
<絶許>
<姫っちゃんを助けてくれてありがとー!>
<キタ――(゚∀゚)――!!>
<やばいやついるw>
・・・始まって早々コメントラッシュ
「姫っちゃんを助けたというより、獲物を横取りして申し訳なかったかも」
<無駄に謙虚w>
<Bランクのイレギュラー相手はソロだと厳しいよ!>
<横取りとか…命の危機を救った英雄ですよ!>
<【50,000円】姫っちゃんとその後は何かあったのか(震え)>
<【444円】和也絶許>
<今日はどんな配信するの?>
<彼女いるんですか!>
<彼氏いるんですか!>
<アーッ!>
<和也のケツは俺が守る!>
「えーっと…反応に困るコメントは置いといて…ってスパチャ!?しかも5万!?みなし残業と同額…ありがとうございましゅ!」
<噛んでるしw>
<みなし残業と同額ww20時間5万とか?>
<和也スパチャで噛む>
「えーと、俺の姫っちゃんとは最後にダンジョン飯食べて解散したきりなので特に進展とかないですよ。あっ!でもいちむらのアウトドアスパイスあれおいしくて買っちゃいました。今日のダンジョン探索でも使おうと思ってます!ちなみにみなし残業は200時間で5万ですね。」
<200時間!?ドン引き…>
<【1,000円】涙吹けよ。とりあえず飯代な>
<俺の時給換算より低いしブラックすぎる>
<いちむらおいしいよな!>
<あれ肴に酒が飲める>
<わかる。塩は日本酒、スパイスはビール、もしくはハイボールだよな!>
<【8,989円】それはそれとして、今日の配信ナニー!>
「スパチャありがとうございます。せっかく視聴してくれたんですが俺Eランク冒険者で2年ぐらいブランクがあるので、今日の配信は中層でバーベキューしようかな?って思ってます。」
<Eランク????>
<意味不明>
<イミフ>
<Eランクが中層でバーベキューww>
<ブランクとは?>
<サイクロプス本当に相手したのか?>
<姫っちゃん助けた手柄横取りしたいだけじゃね?>
ちらほら批判コメもあるが出だしは好調のようだ。
スパチャの返しをしつつ、上層の攻略を開始する。
このダンジョンで出てくるのはミニスライムやゴブリンなど、素材ドロップしても雀の涙なので気にせずサクサク攻略していく。
<上層って、こんな簡単に攻略できるんだっけ…>
<Cランク以上で、フル装備だと脅威にすらならないと思うが…Eランクだよな?>
<そもそも、超軽装で装備付けてるように見えないんだが…>
「上層は見どころないんで、サクッといっちゃいますね!っと…」
ダンジョン内で開けたフロアに足を踏み入れた瞬間、どこからともなくモンスターが湧いてきた。
「あー…モンスターハウスひいちゃいましたね」
<冷静すぎだろ。流石に逃げたほうがいいぞ!>
<モンスターのランクは低くても数が多いからヤバいかも>
<「姫っちゃん」えっ、これどこのダンジョンですか?まずは開けたところに逃げてください!>
<姫っちゃんキタ――(゚∀゚)――!!>
<姫っちゃんキタ――(゚∀゚)――!!>
<姫っちゃんキタ――(゚∀゚)――!!>
<姫っちゃんキタ――(゚∀゚)――!!>
<姫っちゃんキタ――(゚∀゚)――!!>
<【1,000円】姫降臨!>
「あっ。姫っちゃんさん?姫っちゃん?どっちだろう。先日はどうもです。」
<いやコメント反応してんな、逃げろって>
<逃げろっていうけど、モンスターハウス入った瞬間に逃げ道を塞がれてるはず>
<グロフィルターオン>
<「姫っちゃん」姫っちゃんでいいです!そんなことより今はモンスターの少ない通路を突破して逃げてください!>
コメント欄が荒れ始め、気付けば視聴者1000人突破!
「あっ、視聴者1000人突破!ありがとうございます。ゆっくり見てってくださいね」
<ゆっくりどころか、心臓止まるww>
<和也!後ろ後ろ!>
<今北産業>
<和也、モンスターハウスに遭遇、のほほん配信中>
<イミフww>
―――――――――――
読んでくださりありがとうございます。
『面白い』、『続きが気になる!』という方は「★★★」や「ブクマ」していただけるととてもうれしいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます