新作掌編「欲しいから手を上げる。」
「こちら温めますか?」
「あ、いらないです」
「袋はご利用ですか?」
「いりません」
……どうして聞いてくるのだろう。
必要なら、こっちからお願いするのに……。
どうしていらない側が、ひと手間、付き合わないといけないのか――。
欲しい人が手を上げ、お願いするべきではないのか?
――甘え過ぎだ。
原因は店員にもある。
……あなた達が親切過ぎるから、それが当たり前になってしまった――
親切にされることが、『当然』であるはずがないのに……。
…了
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます