6回 立花翔、翔式ダンジョン攻略
「黒いから、クロ・・・でももうちょっとカワイイ名前にしたいからショコラかな?」
「ハッハッハッ」
『カナンちゃん飼う気なのかな?』
『最強の番犬や!』
『ピットブルにボロ雑巾される泥棒より悲惨な光景が目に浮かぶwww』
ダンジョン攻略には場違いなホンワカした雰囲気のまま探索する
実質下層初心者のカナがここまでリラックスできるのは、カイザータウロスをワンパンで沈め、大斧の攻撃を無傷の人間兵器の翔と、Sランクモンスターで狼の索敵範囲の広さで安全が約束されいる
「ねぇショウさんは、この子の名前は何がいいと思う?」
「ん~黒平(くろべい)とか?」
「いつの時代?」
『昭和で草ww』
『今令和やぞww』
『狼、シュンとしててカワユスww』
『今すぐ脳みそを最新のバージョンにアップグレードしてどうぞww』
視聴者にネーミングセンスを弄られること数分
狼が何かに気づき威嚇を開始
ついに待望のモンスターと出会う
「ゴケエエエエエ!!」
「おっ、鶏だ」
そこには3mクラスの大きな鶏が羽を大きく開き威嚇していた
「そこで狼の近くで待っていてくれ、頼むぞ」
わかったと言わんばかりにピンッとみみを立てカナの近くで回りを警戒してる
その間に大きな鶏は翔に近づき食べようと突いてくる
「大闘鶏じゃない!!S級よ!!」
「へ~これもS級だったのか」
「のんきにそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?」
まるでマシンガンのように嘴でつついてくる大闘鶏の攻撃を全て捌ききる
速さだけではなく地面がえぐれていることからパワーもありそうだ
『ファーーー!!』
『全て捌いてらぁ・・・』
『双方早すぎてブレて見えてるけど、カメラの限界じゃないよな?』
『ショウのカメラならまだしもカナンちゃんのカメラはいいやつだからガチの速さ』
『大闘鶏 の つつくこうげき ▼』
『しかし ショウ は 全てかわした ▼』
『有名ゲームで草ww』
どうやらこの攻略も非常識らしい
しかし視聴者のウケがよく、同接もグングン伸びている
「みんなこの鶏の倒し方は知ってるか?」
『チームで挑んで、囮が気を引いてる間に遠距離攻撃が定番』
「ならソロで簡単に倒せる方法を教えましょう」
『そもそもソロで下層に行くことが稀なんだよなぁ』
「このように突いてきたらタイミングよく眉間に攻撃しましょう」
「ゴケッ!?」
下がった頭にタイミングを合わせ拳を叩き込む
大闘鶏はたまらず後退しつつくのをやめて威嚇している
「するとつつくのを辞めて攻撃を警戒し始めます。鳥頭ではなくしっかり学習しいるあたり流石モンスターですね。
すると次の攻撃はだいたい鋭い爪をいかした飛び蹴りになります」
『いや常人にはブレる顔面にピンポイントに眉間に拳を叩きこめねーんだよ』
『合成?』
『カナンチャンネルで同時配信してるから見に行って来いよ。少なくともリアルだぜ?』
ザッザッと地面をけり、勢いよく飛び込んで来る
その瞳から一撃を食らった怒りが伝わってくる
「相手は鶏なので空は飛べないので一直線にこちらを飛んできます。
なので軌道を読み、体をずらしてかわします」
横に体をズラし攻撃をかわす
一撃の威力が凄まじく蹴りをいれた地面が割れて地面が振動するが鍛えられた体幹のおかげでバランスを崩さない
「すると上にはがら空きの胴体があるので攻撃のチャンスです。思い切って攻撃しましょう」ズドム
「ゴッ!?」
真っ白な羽毛に覆われた胴体に拳を叩き込む
巨大な鶏が空に打ち上げられそのまま地面に落ちる
ピクッピクッと痙攣したあとスーと消えていく
「とこんな感じで倒せます。ぜひやってみましょう」
「狼ちゃん、できると思う?」
ブンブン(顔を横にふる)
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