第3話片玉無料サービス

これは、17年前の27歳の時の話だ。帰宅するために、あおなみ線の稲永駅から乗車して名古屋駅に向かっていた。

眼の前にキレイなお姉さんが座っていた。

そのお姉さんは、ニコニコ笑っていた。

かわいいなと思った。

その女性が降りたら、女子高生組が乗ってきた。

また、僕の方を見て笑っている。

それを不審に思い、まさかファスナーが開いているのか?と、確かめたらファスナー横の穴から、片玉出ていた!

何故に?

ジーンズはダメージジーンズだが、トランクスを履いている。

だが、トランクスの隙間から奇跡的に片玉出て、運悪くファスナー横からはみ出していた。

しかし、僕は、片玉を晒したまんまにした。

女子高生が名古屋駅で降りたら、僕も降りて歩きながら片玉をしまった。 

それは、玉に対する礼儀だからだ。

一杯の掛け蕎麦じゃ無いんだから。その話では半玉無料で店主がサービスしていた。

僕は、女性に半玉を無料サービスしてしまった。

そして、ダメージジーンズのファスナー横の穴は縫った。

これは、忘れる事は出来ない恥ずかしい思い出である。

これが玉だから良かった。棒だったら、逮捕されてたな。

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