第8話 スーパーロリコン魂


「あっ? なに銃撃ロリ助けてんだ眼鏡ッッッ!!!」


 変わり果てた利美の悪魔のような怒り声が耳を劈く程に響いてくる。恐ろしくて身体が縮み上がりそうだ。だが、俺は……俺はッ!


「俺はロリコンだッ。ロリを助けて何が悪いッ!!」


 この言葉は利美への裏切りだ。決別の言葉を意味する。それでも、俺は心のままにしのぶを助けた事に後悔はないッ。


「チッ、真性の変態は始末に負えん。いいだろう、望み通りロリ諸共、塵一つ残さず消滅させてやるッ」


 利美が両の拳をゆっくりと持ち上げると鈍く輝き始める。いっ、いったい何をする気だ利美ッ。


「  ありがとう

「ぇ」


 しのぶの小さな声が何か耳をくすぐるように届いた。


「いったいいつまで触ってるのッ」


 瞬間──しのぶに勢いよく蹴りつけられて俺の身体は吹っ飛んだ。えっ、そんな、助けたのにヒドイッ。


「Uベィソン、何をガクブルしてるのッ、とっておきを今すぐにッ」

「は、ハイイッ。キーワードU・B・E──バーベルグッドモーニングッ!」


 おい、そのキーワード「UBE《ウベ》」でしょうが、なんだよバーベルグッドモーニングって筋トレかッ。


 俺の心のツッコミは届くことなく無視をされ、Uベィソンのホッケーマスクの横からバカでかい銃が二挺飛び出してきた。

 え、ナニソレ恐! 四次元ポケッッいや、マスクッ!


「ほいゃ、しのぶパーツシュート!」


 俺の心の──以下略。


 Uベィソンが両手でブン投げたバカでか銃がしのぶの手に吸い込まれるようにキャッチされる。



「キラー・B・ハート、セット完了」


 しのぶがバカでか銃を両手で回転させるとガチャリと装填音がし、利美へと銃口を向けた。


「次元消滅攻撃は絶対に撃たせないッ」

「もう遅い、ガンバーレ・レッドビッキーズッ!!!」


 利美が呪文のような言葉を叫び、真っ赤に燃えた両拳をぶつけようとした──その時。


「そこまでやっ」


 なんか、場違いな声が響いてきた。え、誰?


「俺や俺! キュートなご尊顔が目に入らんのかいッ」


 そこに現れたのはハゲ警官だった。なんだろう、周りの空気がシラケ鳥になったんですけど、やめてもらっていいですかね。


「あのぅ、すいません。いまちょっとねえ、取り込んでまして」


 Uベィソンが相手しに行きました。よし、そのままさよならバイバイ。


「あっ? なんやねんホッケーマスク。なにどエロい格好しとんねん? 邪魔すんならその腹、シックスパックにしたろかッ」

「え、マジ、よっしゃ夢のシックスパック! よろしくお願いします。いやマジでッ」


 おーい、なんか話が更に脱線してっからそのまま二人でしこたま腹筋してきな。


「ええい、邪魔やホッケーウーマン。チェーンソーでも回しとけやッ」


 あぁ、入って来ちゃった。なんか後ろで「風評被害だ!」てプンプン怒ってますが、長くなりそうなんでこのまま話進めま~す。


「助っ人連れて来たでッ」


 え、話進めたけど、いきなりどうした? てか、ハゲ警官が連れてくる助っ人て誰よ。噂の快男児?


「なんだぁッ、ランディ・バースか!」

「何十年前の助っ人外国人やねんッ。まぁ、阪神タイガースリーグ優勝おめでとう」

「おめでとう!」


 わー、とハゲと利美が仲良く二人で拍手しだした。なんだこれ、というか利美の攻撃止んでない? なんか、しのぶもガッチャリクソでか銃降ろして溜め息吐いてますし。


「それでは先生、よろしくお願いします」


 え、いやいやもうハゲの助っ人必要ナイナイ。帰ってもらって。


「ごきげんよう皆さま、私の名は神谷明かみやめい。またの名をシャインス・パーク。究極で完璧な危ないお嬢さま刑事デカですわ」


 金髪碧眼ゴスロリファッションロリだッ。いや〜、この助っ人はいるね。ありがとうハゲ警官、新しいロリばんざーい。


「やかましい」


 パーンッ──俺は冷めた眼コールデンアイなしのぶに眉間を撃ち抜かれた。




 ***


 はい、推敲無し。プロット無しで書きました。本当は宇部さんと羽間さんが喜ぶうちの骨将軍を出そうと思ったんですが、入れる隙間がありませんでした。

 いや~、尻切れトンボになっちゃったけど、まぁいっか。


 あ、如月さん。ハゲ警官出すて言ってたから先に無理やり出しときました。あとよろしく。

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