初めてのドワーフ


「祭り!祭り!祭り〜!」


「カナタ。そんなにはしゃがないの!まだ朝なんだから疲れるわよ。」


「大丈夫だよ!修行して体力上がってるし!」


「二人ともあんまはしゃいで離れんなよ。はぐれたら探すのだりーから。」


「私ははしゃいでまませ〜ん。カナタだけで〜す。」


「そんなこと言ってハルカもソワソワしてるじゃ〜ん。」


 ハルカも祭りが楽しみらしく出店を左右交互にずっと見ている。


「まだ朝だからあんまり人が居ねぇーし、まだ店もあんま出てねぇーな。」


「これでまだ少ないの!十分多いのに!」


「これから増えて道の左右全部に出店が出るからな。」


「へぇ〜そうなんだ。さすが王都ひと味ちげーぜ!」


「カイ師匠何か買ってきて良いですか?お腹空いた。」


「おう、良いぞ。俺も腹減ったし何か食うか。カナタも何か食うだろ。」


「うん!食べる!焼きそば食べたい!」


「私はたこ焼き食べたい!」


「分かったから引っ張んな。」


 俺とハルカはカイ師匠の手を引っ張って早く行こうと急かした。そして無事に焼きそばとたこ焼きをカイ師匠の金で買えた。

 

「……!美味しい!ハルカのたこ焼きも食べたい!」


「良いわよ。私も焼きぞば食べたい。」


 ハルカと焼きぞはとたこ焼きを交換っこした。


「たこ焼きもうめぇ〜。」


「焼きそばも美味しい。」


 『ご馳走様でした。』


 二人とも食べ終わって次は何しようかと迷っていたところ、そういえばカイ師匠が居ないことに気がついた。


「あれ?ハルカ。カイ師匠は?」


「そういえば居ないね。どこに行ったんだろ?迷子かな?」


「誰が迷子だ。バカやろう。」


 『わ!』


 急に後ろからカイ師匠が声をかけてくるからびっくりした。


「驚かせないでよ。カイ師匠。」


「おめぇらがイチャイチャ食うのに夢中だったからだろーが。」


 『イチャイチャしてない!!』

ついハルカと声が被ってしまった。

 

「はいはい。仲が良いこって。それより祭りが本格的に始まる昼まで時間あるし、王都の色んな店回るか?武器屋とか。」


 『見る!』


「俺武器屋行きたい!」


「私は本屋に行きたい!」


「ならまず近い武器屋から行くか。」


 こうして祭りに来たというのに三人で武器屋に向かった。王都に売ってる武器って何か強そうだよね。楽しみだなぁ。

 


 


 

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