初めての魔法
「よし、ならまず初めに誰でも使うことができる無属性の魔法をやっていくぞ。」
『は〜〜い。』
「じゃあまずは、身体強化だ。これは魔力を全身に巡らせて身体能力などの基礎能力をあげる魔法だ。一見簡単そうに思うだろうが全身にバランス良く巡らせるのは割とムズい、これを戦闘中に考えずにできるようにするには反復練習が必須だ。」
よし!いよいよ初の魔法だ頑張るぞ!僕は修行とか関係なしに初めての魔法にワクワクしている!それはハルカも同じらしくずっとソワソワしている。
「まず自分の体内にある魔力を感じらなけらゃ〜ならない。これを自力で感じれるようになるのはムズいてかほんのひと握りの天才にしかできねぇ。だからまず俺がお前らに魔力を流すそれを感じて辿っていき自分の魔力に行き着くっていう方法だ。わかったか?」
『わかった!!』
「よし、なら2人ともこっちに来て俺の手を握れ。」
言われるがまま僕とハルカはカイ師匠の手を取った。
「今から流すぞ、自分の体内に集中しろよ。」
するとカイ師匠から何か暖かいモノが流れ込んでくる感じがした。きっとこれが魔力。
「何か感じたか?」
「はい。暖かいモノが流れ込んで来る感じがします。」
「私は、冷たくて心地の良いモノが流れ込んでくる感じがします。」
「ならオッケーだ。感じるモノが違うのは2人の適性が違うからだ。カナタは光と炎だから暖かく感じ、ハルカは水と治癒だから冷たくて心地よく感じたんだろう。ならそれを体内に循環させるんだ。」
これを体内で循環させる。まるで血の様に流れていく。
「2人ともセンスが良いな。これならすぐにでも身体強化を使えるだろう。」
「センス良いんですか?まるで血の様にとしか感じないんですが?」
ハルカがカイ師匠に質問した。てかハルカも同じように感じていたのか。
「ああ。血のよう感じるということは体の一部と同じ感じということだ、それは本来数ヶ月かけてようやくできることだ。普通最初は何かに引っかかる感じがして上手く循環させることができねぇからな。」
へー、そうなんだ。なら僕とハルカは凄いのか。
「身体強化をするには体内に魔力を循環させろと言ったよな?それが出来てるのになぜ身体強化は発動していないと思う?」
確かに魔力は体内を循環しているのに身体強化は発動していないなんでなんだ?
「なんでですか?」
ハルカも分からなかったようで質問した。
「なに簡単な事だ。魔力量が足りていないからだ。確かにお前らは魔力を体内で循環させている、しかしその魔力は無意識の内に溢れているカスに過ぎないだから魔力量が少ない。」
「でも魔力ってどこでできてるんですか?」
ハルカがすかさず質問した。
「それはだな。お前らも感じれるはずだ流れている魔力がどこから出てどこに行くのか。」
カイ師匠がそう言ったのでひとまず僕とハルカは自分の魔力に集中した。どこから流れてるんだ………………ん?これは心臓のあたりから?そこまで血と似てるのか。
「僕は心臓のあたりからです。」
「私も心臓のあたりからです。」
「2人共正解だ。そう魔力は心臓の近くで作られるこれは魔心と呼ばれている。魔心を感じれたらあとは簡単だ。そこから出てくる魔力量を増やしてやればいい。」
成程どんなイメージをすれば良いんだ?
「どんな感じで増やすんですか?」
考えても分からず。カイ師匠に聞いた。
「それは人それぞれだ俺は雷が荒ぶるようなイメージをしている。」
なるほどなら僕は炎が燃え盛るイメージ…………できた!魔力量が増えた!
ハルカもコツを掴んだようで魔力が溢れている。
「上出来だ。今もう既に身体強化が発動している状態だ。動いてみろ。」
本当だ体が軽い。
「ひとまずこれで身体強化は完了だ。だがもっと上手く魔力を操作できるようになりゃ今よりもすごい身体強化をすることができる。まぁひとまずは発動できるだけで良い。ま、慢心するなってことだ。次は魔力の放出に着いてやるぞー。」
よっしゃ!初めての魔法だ。まぁただ体内の魔力を増やして循環させただけだけどそれでも1つの魔法……嬉しすぎる!
あとがき
次回魔力の放出について
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