師との出会い

師との出会い

「98…99…100!」

 お父さんとお母さんに木の剣を買ってもらってか

 らはや1ヶ月毎日100回の素振りを続けている

 正直キツいでも英雄になるためにはこれぐらいしないと


「カナターサイ兄の所に行こー」


 いつの間にか庭までハルカが来ていたみたい


「分かったー、着替えてくるからちょっと待ってて」


 ハルカが待ってるから早く着替えないと


 えーと服装OK、髪の毛もボサボサじゃないそして

 ハルカから貰ったブレスレットも付けた

 ヨシっ!準備OK!

 

「お待たせ!」


「ブレスレットしてくれてるんだ」


 ハルカが僕の左手首にしてあるブレスレットを見て目を見開いた


「当然!ハルカが作ってくれたのだからね、修行の時とかは汚れるからつけれないけど他の時はつけてるよ!」


「ありがとう!嬉しい!」


 ハルカが満面の笑みを浮かべていた


「…!早くサイ兄の所に行こっか」


 少し顔が赤くなっていることを隠すために少し早歩きでハルカの前を歩き出した


「まってよ〜、カナタを待ってたんでしょ」


そしてハルカと隣に並んで歩きサイ兄の家に向かった


サイ兄の家の前に着いた


「サイ兄遊びに来たよー」


 扉がガチャっと開き中からサイ兄がでてきた


「おっ、カナタくん今日はハルカちゃんと一緒なんだね」


「うん!この後もハルカと遊ぶんだ」


「そうなんだ、こんにちはハルカちゃん」


「こんにちはサイ兄」

 

 2人が挨拶してるのを横目に僕はずっとサイ兄家の裏庭から聞こえてるブンブンと何か振ってる音の正体が気になっている


「ねぇサイ兄、裏庭から聞こえてる音は何?」


「それはね僕の兄で冒険者のカイって人が裏庭で剣を振ってる音だよ」


「冒険者!!会ってみたい!!」


目をキラキラさせながらサイ兄にお願いをしてみた


「うーん、兄さん今日は暇って言ってたしいっか会いに行こう」


「やった!!」


 思わずガッツポーズをしてしまった


「じゃあ2人ともおいでこっちだよ」


 『おじゃましまーす』


 サイ兄の家に入ると真っ先に裏庭に向かった


「ハッ……ハッ……ハッ」


 体のでかい強そうな人が剣を振っていた

 この人がサイ兄のお兄さんのカイって人かな?あんまり似てないね


「どうした坊主何か用か?」


 すると僕に気づいて声をかけてきた


「あのサイ兄のお兄さんのカイさんですか?」


「おうそうだ俺がサイの兄のカイだ。坊主はサイがよく言ってたカナタって坊主か?」

 

「そうだよ、僕がカナタだよ。ところでサイ兄は僕のこ事なんて言ってたの?」


「英雄に憧れてる真っ直ぐな少年って言ってたな」


「本当!照れるなぁ〜」


するとカイさんが少し険しそうな顔をしている


「本当に……英雄になりたいのか?」


「うん!」


 元気いっぱいで答えた


「そうか……ならやめとけ」


「え……なんで?」


 これが僕と師匠の出会い



 あとがき

 

次回カナタくんとカイのほんの少しの喧嘩?です!

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