第3話 TS魔法少女、悪役デビューする
一時間十二秒
これは俺、六七海 死路が街に仕掛けた時限爆弾が爆発するまでの時間だ
なぜ俺がこんな事をしたかというと一日前に遡る
「ど〜もぉ、ランスとシロちゃん元気?少し様子見に来たの〜?」
突然家にロキエナさんが訪問してきた
俺は即座に麗しのロキエナさんを目に焼き付けると抱きついた
「会えなくて寂しかったです、ロキエナさん!」
「そう言ってくれるとうれしいわ〜」
俺が抱きつくとロキエナさんのボンッキュッボンな体が触り放題じゃ〜と巫山戯ているとロキエナさんはある一つのネックレスを取り出した
「これ、シロちゃんのダークネスに入っている証ね〜もし、自殺せざる経ない時はこれいい縄になるから首絞めなさい〜」
「おお、素晴らしいです!」
流石ロキエナさん!
そんなところも徹底しているなんて!!!
確かにこれはいい縄になりそうだ
しかもロキエナさんが触れた縄なら、いつでも死ねます!!!
「あら、これを渡して逆に喜んだのは初めてね〜」
「そうなんですか?」
「そうなのよ〜」
ロキエナさんはスマホを弄りながら提案してきた
「シロちゃん、明日A街とB街を襲撃するんだけど〜どっちがいい?違いを簡単に言うと壊しがいがある街と普通の街だけど魔法少女一人が滞在している街、だよ。まあシロちゃんは圧倒的後者だよね〜」
ということなのである
俺は我が女神、ロキエナさん紹介のプラン街+魔法少女の案件を担当することにした
魔法少女のコーデとロキエナさんの愛のネックレス(縄)を身に纏い夜の時限爆弾を仕掛けられ混乱に導いた街の上空を歩く
夜の街はさみ〜な
下着にカイロ貼っておいてよかったぜ
「ふふ、愉快愉快」
俺の半径100メーター以内に人影がいると察知しここぞとばかり悪役ぶる
今の俺は悪の魔法少女だ
これはロキエナさんから伝承した<ザ・悪役ムーブ>の技の一つ、なんか偉そうな呟きである
ロキエナさんと一緒に改造した魔法少女のコーデはメインの色が黒でそれが引き立つように金のメッシュが入っている
そしてなんかセクシー
これ、ロキエナさんが着れば俺の平凡な大きさの胸とは比べ物にならない程の爆乳が拝めるだろうに...
想像しただけで鼻血が出そう...
俺が妄想している間に人影がぐんぐんと近づいてきた
「おい、シロだろ!お前。なんでこんな事するんだ!?」
それは俺のよく見知った顔があった
なんにしろ、その人影の正体こそが愛の兄である翼だからだ
この世界の人間は怪人・人間・魔法使いに分かれるが魔法少女とは優秀な魔法使いで思春期である女子がなれる名誉の称号だ
愛がそれを手に入れられたのは財力とその体に流れている血のおかげだ
愛の兄、翼は世界最年少の大魔法使いとなり俺に何度も厄介事を押し付けてきた人でもある
クソだ、愛とコイツだけは絶対殺す
このパワハラ上司のおかげで俺は何回残業することになったか...!
だがしかし、今ここで俺がワンチャンコイツを殺せるとして、その後どうする?
ロキエナさんにはなるべく魔法少女の方を先に処理してほしいと言われてるしな......
惜しいが後回しでいいか
「ねえ、翼。アンタ誰か隠しているでしょ?そんなんで俺から庇えると思ったの?」
俺は一応翼に話しかけながら目線は翼の後ろにいる人物、魔法少女の緑担当、
緑ちゃんにも結構お世話になったんだよ...?
悪い意味でな!
だけど流石に二人いると俺もキツイ
だから俺にも助っ人を呼んでもらった
キミにきめた、出てこいランス!
「シロさん、少々遅れてしまって申し分ない」
「大丈夫ですよ」
俺の後ろから黒い仮面を付けたランスが登場する
ランスがその場に居るだけで威圧が凄く凍え死にそうになった
これなら余裕で勝てるんじゃね?
ランスが翼と緑の方を向いたと思えば淡々と彼等の個人情報を言い始めた
「右の方は
「「な、なんだ/ですって!?」」
まあ確かにそうなんだけどさ
言い過ぎだよね
前確か下調べしとくって言ったのってこの事だったのか!?
だが今は戦闘に集中しなければ!
「『レイア!!』」
闇魔法で収納していた魔法少女時代も他人に見せたことがない俺の相棒を呼び出す
呼び出されたのは...見た目がもうモン◯ンのタマミツネにほぼ似ている水龍だ
まず、デカい
とにかく、デカい
一応性別はメスの彼女?龍?の名前はレイア
古の龍でありお風呂が大好きな龍が、今B街に君臨した
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