第6話 女王アリ
アンディ王子と澪はアリのクロオオに先導されて、神様の住むと言われる。住み家に向かった。それでも…やはりここは「お菓子の世界」なので全てがお菓子に支配されていた。
そして「お菓子の世界」の神様の住み家は、この世界を見守り照らし続ける為に天空に浮いていた。
それでは……何故神様の神宮は太陽の形に似た丸いお菓子で出来ているのか?
実は…この「お菓子の世界」の神様は日本の神様だった。
そして…日本の最高神アマテラスオオミカミ【天照大神】を崇拝している。
アマテラスオオミカミは太陽崇拝から生まれた神なので、丸い太陽の形に似たどら焼きと、大福と、ゆで卵で出来ていたのだった。
だから「お菓子の世界」の神様の名前は「アマテラスオオミカミ二号」要はアマテラスオオミカミのパクリ!😫
※日本の最高神で八百万の神々で最高位に位置しているのが、アマテラスオオミカミ【天照大神】である(神々が住むという天上の世界)に祭られている神様で日本の神様の中心となる神。日の神ともよばれ、太陽崇拝から生まれた神。
だが、「お菓子の世界」の神様「アマテラスオオミカミ二号」の想いとは裏腹に、実は恐ろしい出来事がじわりじわりと広がっていた。
一体この世界の住民はどこに消えたのか?そして…どんな恐ろしい事が起こっているのか?
◇◇
オーストラリアのナスティテルメス・シロアリの女王アリの寿命は約百年と言われている。そして…体長は10cmにもなる。この様な事情も相まって女王アリが長寿である事は間違いない。この「お菓子の世界」の女王アリも御年五十歳だ。
それではどうして誰もいなくなってしまったのか?過去を辿ってみよう。
実は…この「お菓子の世界」も最初は、お菓子の家は食べるものではなく展示物として、空気を通さない透明の部屋に乾燥剤を入れレプリカにして飾ってあった。
そんなある日この「お菓子の世界」に、空恐ろしい事件が発生した。
その当時は女王アリも普通の大きさのアリだった。
実は…第一の世界「 ソープ バブル世界」のサタンが突如として現れ、アミューズメント施設の金庫を奪って逃げた。だが、それでも…そのアミューズメント施設さえ倒壊しなかったら、また働きさえすれば観光客が押し寄せて何とかなったのだが、その施設を粉々に倒壊してしまった。
何故そんな事をしたのかと言うと、サタンの目的、それは「お菓子の世界」を弱体化させて、この夢の国「お菓子の世界」を乗っ取る事だった。
実は…昔はこの「お菓子の世界」は、メルヘンの世界を堪能する為の「お菓子の夢の国」と称したアミューズメント施設だった。普通の家と変わらない大きさの家をメルヘンチックに、飾り付け全部お菓子で作り上げたお家だった。
当初はそれこそ……どこかで聞いた事のある「ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家」を思い起こし、子供たちの間で爆発的人気を誇り、観光客で連日連夜ごった返していた。
そして観光客が訪れた際にはレプリカのお菓子の家は鑑賞用で、お菓子の家を作った時の、余ったお菓子や失敗作を袋詰めにしてお土産として、無料で観光客にプレゼントしていた。
最初はお菓子のお家を見物するだけだったので、一通り見終えてしまっら徐々に客足が遠のいてしまったので、「さぁ、これは大変!」
そして…アミューズメント施設の社長の考えで「お菓子の夢の国」と称して山から森、学校なども全てお菓子で作って、入場料を取って一時間お菓子を食べ放題の夢の国へと変貌を遂げて行った。
それが益々人気に拍車をかけ、子供たちの間で大人気となり、他の三つの世界の観光客で、連日連夜溢れかえった。
これに目を付けたのがサタンだった。だがこの「お菓子の夢の国」の社長も黙っちゃいない。サタンが最も嫌うものを知っていた。
それは……サタンが嫌がる事。その一番はクリスチャンが祈る事だ。(新約聖書:第二 テサロニケ 3 章 1~5 節)を教会の牧師に切々と祈ってもらった。
こうして…サタンを撃退できたが、既に「お菓子の夢の国」は悲惨な状態になってしまっていた。それに目をつけたのが、アリだった。そして……いつの間にか、何と……「お菓子の夢の国」はアリの棲み処となってしまった。
「お菓子の夢の国」の残骸が散乱している。それは「お菓子の夢の国」が倒壊すれば当然の事である。そして…アリたちの餌となった。こうして女王アリは巨大化して行った。
だが、女王アリの巨大化理由は分かったが、天空までやって来たと言うのに肝心の神様はどこに行っているのか?
◇◇
アンディ王子と澪が天空の神宮で待っていると、「アマテラスオオミカミ二号」「お菓子の世界」の神様がやっとの事現れた
日の神ともよばれた神様なので髪飾りがキラキラ眩しいばかりに光っている。ティアラだろうか、ティアラが金色に光り輝き、扇子で扇ぎながら薄桃色の着物に、紫の羽衣を揺ら揺らなびかせながら現れた。
「ああ……アマテラスオオミカミって女性だったんだ」
「そうに決まっているさ」
ひそひそ話をしていると「アマテラスオオミカミ二号」が口を開いた。
「こんな所までわざわざ何の用が有ったと言うのじゃ?」
「嗚呼……御目通り頂きありがとうございます。ところで……「お菓子の世界」の住民は一体何処に消えたのですか?だ~れも居ませんが?」
「それが……この「お菓子の世界」ではアリが住民を襲っていると言うのじゃ。そなたたちも力を貸してくれぬかのう?」
「私は澪と申しますが、協力したいのは山々なのですが、二十四時間以内に第三の世界に移らないと泡と消えてしまいます。だから第四の世界まで行くことが出来たら、またこちらに戻って協力したいと思います。四つの世界を渡り終えたなら、時間の制約はなくなるとと聞きましたので……」
「嗚呼……そうじゃった……そうじゃった……それでは……待っているからな……」
「僕も相談が有ったのですが?まずこの澪と一緒に道案内がてら旅をして、また戻って来ます。それから…こちらの相談と「アマテラスオオミカミ二号」さんの協力に力を注ぎたいと思います。何故一緒に道案内するかって……?それは、この澪と言う少女は普通ではないのです。だから必ず戻って来ます」
こうして二人は次の世界第三の世界に向かった。
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