6-6 アイツと僕

ミハナ

6-6 アイツと僕

公園で少し浸った後に、アイツが僕の家に送ってくれることになった。

明日迎えに行くから、先に行くなよな。

うん、僕待ってるから。

……緊張するな、うん。僕も。

繋いだ手のまま僕の家まで来る、家には暖かな明かりが灯り夕飯の用意しているだろう。今日の夕飯はなんだろう、気になるけれど、今のこの雰囲気を壊したくないし、離れ難い。

帰らないのか、アイツが言う。

離れ難いんだよ、そうは思ってないの?僕が小さく呟くとつないだ手にぎゅっと力が篭もる。

触れ合う部分を広くしながら抱き締め合い、ゆっくりともう一度キスをする。

離れる時に、また明日と言うアイツの声が甘くて擽ったかった。

---ああ、幸せだ。

アイツは僕が家に入るまでずっと見守っていてくれた。

その後、くすぐったい気持ちのままご飯を食べて風呂に入り、ベッドで寝転ぶと心がほかほかしてくる。

ああ、僕は今一番幸せだ。

明日のことを考えると緊張するし、怖いけど、アイツと一緒なら乗り越えられる。

そんな気がした。


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6-6 アイツと僕 ミハナ @mizuhana4270

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