オープニング②

シーン②:襲撃


GM:では場面変わって日和のオープニング。日和、君は今H市という場所にあるファルスハーツの研究所に手勢率いてカチコミかましてる時なんですが。(ハンドアウトを渡す)

日和:言い方。(笑)

GM:どうやら前情報によるとこの施設では“あの”春日恭二御用達のレネゲイド活性剤とは名ばかりのジャーム乱造薬物“αトランス”を大量に貯蔵しており、護衛として“レインボースネーク”というエージェントが立ち塞がる…筈だったんですが…

日和:が?

GM:レインボースネークと思われるオーヴァードはαトランスを幾つか入れたであろう大したサイズもないトランクケースを持って、武器も構えず君を悲しそうに見つめるだけだ。


レインボースネーク(以下RS):やめましょう…私達が戦う意味は無い…

日和:あなた達FHがそれをバラまかないでくれるってんならそうかもね。だけどあなた達はレネゲイドを悪用して事件を起こしてばかりで、そいつはその事件を悪化させるキーアイテム。見逃す道理が有ると思う?

RS:無いわね。でも、私も個人的にこれを渡す訳にはいかないのよ。貴方達はこの施設を制圧した、この近辺でαトランスが悪用される事件はもう起きない、私はこれを持ち去る。その辺で手打ちに出来ないかしら?

日和:…貴方、もしかして傭兵役じゃなくて、巻き込まれたの?望んで悪事を行ってる訳じゃないなら、投降しなさい。悪い様にはしないわ。

RS:…は?

日和:どっかのバカのお人好しが最近感染気味で困るわね。助けて欲しいって顔してるわ。


日和:七色の直感使います。RSの助けては汲み取れて良いんだよね?

GM:そうですね。彼女は絶望して、僅かに残った少しだけの希望に縋りついている事がわかっていいです。では君の中に『お人好し』の影を見たのでしょう。一気に泣きそうな顔になります。


RS:私は、もう少ししたらこの世界から居なくなる。もう意味なんて無いのよ…ッ!

日和:いや、そんな事は…

RS:私には、どこにも…逃げる場所すらないから…


GM:姿が消えます。データ的にはエネミーエフェクト《瞬間退場》を使用して退場します。

日和:では彼女が消えた場所を見て一人で呟きます。しまったな、私、交渉がこんなに下手だとは…多少無理言ってもあのタラシを連れてくるべきだったかな。

GM:やめてくださいシナリオがしんでしまいます。(一同爆笑)

日和:で、対峙したのは私一人、で良かったのよね?

GM:はい。

日和:なら着いた時にはもうもぬけの殻だった事にしましょう。足止めも撃破も出来なかったとか査定に響くし。(一同爆笑)

桜:おい、駄目な大人がいるぞ。(笑)

GM:後でバレても知らんからなお前。シーン切ります。(笑)

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