第70話 拠点完成
今日はいよいよ、クラン"ホープ"の拠点の完成の日である。それと同時に、修行に行ってたクランのメンバー達が帰って来る。3週間ぶりに会えるのが嬉しいし、どれだけ強くなってるのか楽しみだ。
「おはようございます、親方さん」
まずは拠点を造ってくれた親方にお礼を言い、中を案内してもらう。相変わらず、アスカにはデレデレだが、さすがに仕事はきちんとしているようだ。素晴らしい出来栄えに、アスカも満足している。
訓練用のスペースも広くて申し分ない。これなら武術大会も開けそうだと思い、壁と床と天井に全属性耐性と結界を付与しておいた。
親方に一通り建物を案内してもらい、満足できたので代金を支払おうとしたのだが、あまりの重さに親方が持てなかったので、親方が所属する鍛治ギルドの口座に振り込んでおくことにした。
親方と別れた後、少しすると続々と仲間達が集まってきた。みんな3週間前とは別人のような顔つきで、それぞれが自信に満ち溢れた顔をしている。
まずは彼らのステータスを鑑定してみる。スキルポイントは強さに関係ないので外しておこう。
名前 ソフィア・エメラルダ 人族 女
レベル 71
職業 大賢者
ステータス
HP 335
MP 380
攻撃力 305
魔力 390
耐久力 290
敏捷 355
運 210
スキル
水操作 Lv4
治癒 Lv3
名前 ミスラ 獣人族 女
レベル72
職業 魔導師
ステータス
HP 340
MP 365
攻撃力 325
魔力 375
耐久力 305
敏捷 365
運 245
スキル
炎操作 Lv4
雷操作 Lv3
名前 アレックス ハーフドワーフ族 男
レベル 73
職業 魔法使い
ステータス
HP 365
MP 305
攻撃力 355
魔力 310
耐久力 345
敏捷 310
運 265
スキル
土操作 Lv4
鍛冶 Lv3
名前 トーマ 人族 男
レベル 72
職業 魔導師
ステータス
HP 320
MP 370
攻撃力 335
魔力 340
耐久力 330
敏捷 340
運 205
スキル
氷操作 Lv4
雷操作 Lv3
名前 クラリス・フローレン エルフ族 女
レベル 71
職業 大賢者
ステータス
HP 310
MP 345
攻撃力 290
魔力 380
耐久力 290
敏捷 365
運 270
スキル
風操作 Lv4
治癒 Lv3
名前 ノア・フローレン エルフ族 男
レベル 71
職業 魔導師
ステータス
HP 285
MP 395
攻撃力 280
魔力 395
耐久力 265
敏捷 360
運 270
スキル
雷操作 Lv4
光操作 Lv3
名前 キリバス・ライトベール 人族 男
レベル 76
職業 剣豪
ステータス
HP 400
MP 210
攻撃力 415
魔力 190
耐久力 380
敏捷 365
運 275
スキル
剣術 Lv4
身体強化 Lv3
名前 メリッサ 人族 女
レベル 73
職業 拳豪
ステータス
HP 430
MP 180
攻撃力 395
魔力 165
耐久力 330
敏捷 395
運 205
スキル
格闘 Lv4
身体強化 Lv3
名前 ゴードン 人族 男
レベル 72
職業 斧豪
ステータス
HP 425
MP 135
攻撃力 430
魔力 105
耐久力 420
敏捷 195
運 255
スキル
斧術 Lv4
身体強化 Lv3
名前 ジェーン 人族 女
レベル 72
職業 魔法槍術士
ステータス
HP 365
MP 260
攻撃力 375
魔力 245
耐久力 335
敏捷 360
運 245
スキル
槍術 Lv4
雷操作 Lv3
あれ? みんなヤバくない? なんでレベル70超えてるの?
どうやら、あり得ないほどの貴重な賞品が、みんなの心に火をつけたようで、全員が『優勝を狙うためには、Lv4スキルが絶対に必要だ』という結論に達したらしい。
学院に入学してからたった1ヶ月で、全員のレベルが70を超えてるクラスなど前代未聞のはずだ。
「僕たちはタッカート山脈で、B級からA級の魔物を中心に狩りまくってきたよ」
キリバスは、ソフィアとミスラと一緒にレベル上げをしていたようだ。やはり、前衛と後衛が揃っている方が効率よく狩りができるので、みんなチームを作ってレベル上げをしていたらしい。
メリッサがアレックスとトーマと組み、ゴードンとジェーンがフローレン兄妹と組んでいた。
みんな拠点は初めてなので、まずはアスカが案内する。トレーニングスペースはもちろん、シャワー室や寝泊まりできる個室の評判が良かった。もし希望するなら、ここで生活してもらっても構わないと思っている。
そんな案内している最中に、ハンクとミーシャが到着した。拠点の新築祝いにお酒とお菓子を持ってきてくれたようだ。さすが、大人の気遣いができる人達である。
ただ、どうもみんな心ここにあらずのようで、とにかく武術大会のことが気になって仕方がないみたいだ。そこで、いったん会議室に集まって武術大会の進め方を説明することにした。
「コホン。では、これからクラン”ホープ”の拠点改め『ハウス』の新築記念武術大会の説明を行います」
アスカの説明を一言一句聞き逃すまいと、全員が鬼気迫る表情で聞き入っている。
アスカから説明したことは次の6点のルールだ。
①参加者はクラン”ホープ”に所属するアスカを除いた10名であること
②大会はトーナメント形式で行い、その組み合わせはハンクが引いたくじで決めること
③対戦は1対1で基本的に何でもありのルールで行う
④勝敗は、アスカが事前に張った一定のダメージで消える、
⑤1人が行う試合は1日1試合とし、初日は1回戦4試合、2日目は2回戦2試合、3日目は準決勝2試合、最終日は3位決定戦と決勝の2試合行う
⑥装備の持ち込みは自由だが、アイテムの持ち込み、使用は認めない
そしてハンクがくじを引き対戦相手が決まった。
キリバス ――┐
トーマ ―┐┘┐
メリッサ ―┘ │┐
ノア ―┐―┘│
ゴードン ―┘ │--優勝
ミスラ ―┐ │
アレックス ―┘―┐│
ジェーン ―┐ │┘
クラリス ―┘┐┘
ソフィア ――┘
対戦相手が決まり、お互いの顔を見合わせている。誰も負ける気がしていないのだろう、自信あふれる顔つきでにやりと笑い合っていた。
「それでは対戦相手も決まりましたので、賞品を発表したいと思います。あれから私も頑張って揃え……てもらいましたので、期待して下さい!」
挑戦者達が、最も待ち望んだ情報が発表される時が来た。誰かが『ごくり』と唾を飲む音が聞こえた。
だが、ハンクよ。いくら唾を飲んでも、お前は賞品はもらえないんだよ……
「まず、優勝賞品は……」
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