6 背負う覚悟

サースティを出て、フォータウンに着いた。

とにかく俺はボスであるテイラーの元へ向かう前に、エステルさんに話だけしていた。

俺はヒッポという組織を、ボスを殺すつもりだ。

その後のみんなを取りまとめて欲しかったからだ。

再建するでも良いし、普通の仕事に就くでもいい。とにかくもう裏切られて欲しくなかった。

エステルさんも最初は驚いていたけど、少年少女達の写真を見せればすぐ理解してくれた。

これで誰かの恨みを買って、いつ誰かが俺を殺しに来ても覚悟はできている。

守るんだ、俺が。

俺が殺したハイエの奴らの分も、守れなかった少年少女達の業を背負って生きていくんだ。

重たい荷物を持って歩くだけだ。いつだってやってきたじゃないか。

許しなんて要らない、ただ間違いを正すだけなんだ。


ボスの部屋のドアノブを回した。


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